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オカダ・カズチカ、育業初参戦!

 人気プロレスラーのオカダ・カズチカさん。2019年に結婚、2022年8月には待望の第一子が誕生し、所属する「新日本プロレス」のプロレスラーとしては初めてとなる育児休業を取得しました。自身の育児生活や、家事・育児を上手く分担するためのコミュニケーションのコツなどについて語っていただきました!
僕が育児休業を取得したワケ

 育児休業を取った理由は、第一に楽しみだったからです。子供が生まれてからどういう生活をしていくことになるのかなと。プロレスラーは、巡業で家にいられないことも多いので大きな大会(G1 CLIMAX)が終わり、巡業が無い時期には、集中して育児をしたいと思いました。それに、僕にとっても初めてのことで、どんなことがあるかもわからない。出産後、もし何かあったらと不安でしたし、なるべく妻に負担をかけないように、僕ができることはやりたかった。
 育児休業を取りたいと会社に伝えたら、すぐにOKしてくれて、約2週間の育児休業を取りました。これをきっかけに、他の選手たちも「育児休業を取っていいんだ」と思ってくれる人が増えたら、嬉しいです。
 妻は、出産後も変わらず穏やかでいてくれました。僕が育児休業を取って、色々と家事・育児を分担できたからこそ、というのもあるかもしれないですね(笑)

プロレスよりハード!?出産は“当たり前”のことじゃない

  これからパパになる人は本当に分からないことだらけだと思いますが、出産するママの体の中では、僕のプロレスの試合よりも断然激しいことが起きているんですよ。僕が言うので間違いないです。
 出産は決して当たり前のことじゃなく、本当にすごいことがあって、新たな生命が産まれているということを念頭に、しっかりと家事・育児を助け合えたら素敵ですよね。

息子と技の応酬⁈ 育児は全てが楽しく、全てが大変

 育児は全部楽しい反面、全部大変です。
 夜中のミルクやオムツ替えは妻と分担しました。ミルクを飲ませて、オムツを替えている途中でおしっこをされたり、服を着替えさせたらミルクを吐いちゃったり。これを妻は毎日やっているんだなぁ、大変だなと思いました。僕が抱っこしてもどうしても泣き止まなくて、妻が抱っこすると泣き止むので、そういう時は心が折れます。
 最近は息子を抱っこすると、僕を痛めつけるような“技”をガンガン食らわせてきます。「意外とやるな」って(笑)
 僕の得意技は、絶対に子供の口からおしゃぶりが離れないようにチュパチュパさせて、メリーを回して寝かせるという“寝かしつけ技”ですね。
 育児をやってみたら、全部難しい。でも、意外とどうにでもなるんだなという方が大きいです。もしかしたら毎回失敗しているのかもしれないけれど、自分の中では楽しくできています。

抱っこ紐をした僕が一番カッコいい!

 最近、僕は、抱っこ紐がカッコいいなと思っているんです。時計とか、ネックレスとか、カッコいいものは色々ありますけど、抱っこ紐が一番カッコいい。それで「パパしてます」って、そういうカッコのつけ方もありですよね。
 今は、抱っこ紐をして散歩をしている時の僕が、一番カッコいいと思っています。

家事・育児の分担は、ギブアンドテイクと感謝の言葉がカギ 

 僕は相手に何かをしてもらったら、お返しをします。妻がご飯を作ってくれたら、片付けは僕。洗濯を干してもらったら、僕が畳むとか、そういうギブアンドテイクみたいなのは常にありますね。相手に何かして欲しいことがあったら、率先して動いてみることが大事なのかなと思います。ちなみに僕の得意料理は「ちゃんこ」です。まだ息子には食べさせられませんが(笑)
 それから、寮生活経験もあって家事の大変さを知っているから、自然に「ありがとう」という言葉が出てくるようになりました。「ご飯を作ってくれてありがとう」「洗濯物を畳んでくれてありがとう」と、いつも言っています。
 僕自身も「それ、すごく助かる。ありがとう」と言われたら「おぉ、いいよ」ってなりますよ。褒められたら家事も育児もやると思うんです。本当に小さなことでもいい。「食器を戻してくれてありがとう」とか。相手を程よく調子に乗せちゃうのが、家事・育児を分担してもらうひとつの手なのかなと思いますね。そうすると、僕も妻も自分の時間を持てるようになり、2人の仕事や家事のパフォーマンスが上がっている気がします。

理想の父親像と今後の夢

 僕も色々な人にたくさん叱ってもらって今があるので、息子をしっかり叱れる父親になりたいですね。もう一つは、息子と一緒にいろんなことを経験したり遊んだりしたいので、試合では怪我をせずに帰って、元気な父親でい続けたいと思うようになりました。子供に試合は見せたいけれど、ボロボロになってるお父さんの姿は出来れば見せたくないですね。 
 また、ファンには期待されるかもしれませんが、息子がプロレスラーになりたいと言っても反対すると思います。厳しい世界だし、どうしても注目されてしまうので。まぁ、本気でやりたいと言ったらやらせます。僕がめちゃくちゃシゴきますけどね。本音は、もっと安全な仕事をして欲しい(笑)
 家族が増えるって楽しいし、息子に兄弟が増えたらいいなとも思っています。幸せな家庭を築いていけたらいいですね。
 プロレスラーとしての夢は、プロレスをもっといろんな人に知ってもらいたいし、東京ドームを超満員にしたいですね。一人ではなくみんなで協力して、いい試合をして、その夢を実現していきたいです。