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カフェやプラネタリウムも! 「本を楽しむプラスα」の体験ができる
親子で行きたい都内の図書館4選

 近所にあって気軽に利用できる「いつもの図書館」もいいけれど、ときにはお出かけ気分で、都内にあるちょっと個性的な図書館へ足を運んでみませんか。電車に乗ってでも行ってみたい!「プラスα」の魅力がある図書館をご紹介します。

目次

パパママと子どもが図書館にお出かけするイラスト

森のような安らぎの中で人々が出会い交流する場「本の森ちゅうおう」

本の森ちゅうおうの外観写真 緑いっぱいのテラスが積み重なっているような、個性的なデザインが目を引く「本の森ちゅうおう」。中央区立京橋図書館と中央区立郷土資料館が併設され、多目的ホールやカフェなどを備えた複合施設として2022年に開館しました。

 館内は、大きなガラス窓から光が差しこむ開放感のある明るい空間。2階にある「こどもコーナー」では、4万6千冊の児童書のほか、紙芝居900冊、ティーンズ向け資料1万冊を所蔵。「こどもコーナー」の隣には、育児や家事、趣味、旅行などの本を集めた「くらしのコーナー」が設けられていて、親子が同じ空間で、それぞれ好きな本を楽しめるように工夫されています。

くらしのコーナーの写真

 ガラス張りの「おはなしのへや」は、親が子どもに読み聞かせをするなど、リラックスしながら絵本に親しむことができるスペースです。毎週火曜と土曜には、年齢層に合わせた「おはなし会」が開催されています。「おはなしのへや」の隣には靴を脱いでくつろげるテラスがあり、天気がいい日には、ここで絵本を楽しむ親子連れの姿も見られます。

おはなしのへやの写真

 1階「多目的ホール」では、児童を対象にした「おはなし会」や「こども科学教室」、百人一首やかるたのワークショップ、絵本作家による講演会など、さまざまなイベントが開催されています。また、大人と子どもが一緒に楽しめる「ミニプラネタリウム」イベントを開催。平面プラネタリウムによる「星空さんぽ」、「星空ヨガ」などに参加すれば、星や宇宙を身近に感じることができます。6階屋上庭園では、月1回、天体望遠鏡による天体観望会が催されます。

屋上の写真

「中央区立京橋図書館」は明治時代に創設された歴史ある図書館で、2階から5階までの4フロアに約40万冊の蔵書を誇ります。16カ所の特集展示コーナーではテーマごとに資料が展示されているので、新しいジャンルの本との出会いがあるかもしれません。

つどいの森の写真

 施設内にはカフェやラウンジ、2階の緑に囲まれた「つどいの森」にはベンチが設置されており、ここでは飲食OK。休憩を挟みながら親子で読書を楽しむことができますね。

【施設情報】
中央区立京橋図書館 本の森ちゅうおう
東京都中央区新富1-13-14
アクセス JR/東京メトロ日比谷線 八丁堀駅 徒歩1分
(アクセスについて詳細はこちら)
https://www.library.city.chuo.tokyo.jp/contents?2&pid=11
03-3551-2151
開館時間 月~土曜 9:00~21:00 日曜、祝日 9:00~17:00
休館日 第3木曜、年末年始、その他、特別整理・施設保守点検のための臨時休館があります。

飲食もおしゃべりもOK 広い芝生で走り回れる「まちライブラリー@MUFG PARK」

まちライブラリー@MUFG PARKの外観写真

 「まちライブラリー@MUFG PARK」は、2023年にオープンした三菱UFJフィナンシャル・グループの地域交流施設「MUFG PARK」内にある図書館です。

 「まちライブラリー」は、「本を通じて人とつながる、みんなで育てるコミュニティライブラリー」をコンセプトに、市民が本を持ち寄ってつくり上げる私設の図書館。蔵書はすべて寄贈によるもので、本の裏表紙にあるポケットには、寄贈者からのメッセージが書かれた「感想カード」が入っています。次に読んだ人は自由にコメントを記入して、感想を連ねていくことができる仕組みになっています。

 ここでは館内での飲食も歓談もOK。小さい子どもを連れていても、「静かにさせなきゃ」と気兼ねする必要はありません。また、中学生までの子どもたちを対象にした「子どもサポーター会議」を定期的に開催。会議では、子ども同士が本を使った自己紹介をしたり、ライブラリーでやってみたいことを話し合ったり、子どもが主体となったイベントを開催したりしています。

 近くに学校が多いこともあり、多くの子どもたちが訪れ、勉強したり友達と遊んだり、思い思いの過ごし方をしています。

まちライブラリー写真

 キッズコーナーにはクッションがあり、小さい子どもや赤ちゃんもゆったりとくつろげます。英語でリトミック、読み聞かせ、落語で昔ばなし、親子でプログラミングなど、親子で一緒に楽しめるイベントも随時開催され、会員になると、自らイベントを開催することも可能。

キッズコーナー写真

 芝生広場やテラスで館内の本を読むこともできるから、季節を感じながら読書を楽しんだり、思いきり走り回ったりと、親子でのびのびと過ごせます。お天気がいい日に、ピクニック気分で出かけてみませんか。

まちライブラリーテラス席写真

【施設情報】
まちライブラリー@MUFG PARK
東京都西東京市柳沢4-4-40
アクセス JR吉祥寺駅・三鷹駅・武蔵境駅より 関東バス「武蔵野大学」下車すぐ
西武新宿線 東伏見駅より はなバス「武蔵野大学」下車すぐ
西武新宿線 西武柳沢駅 徒歩15分
(アクセスについて詳細はこちら)
https://machi-library.org/where/detail/8096/
090-1304-0343
開館時間 10:00~17:30
休館日 月・火曜(祝日の場合も休館)年末年始
https://machi-library.org/

乳幼児の”遊び”から中学生の”学び”まで「ゆいの森あらかわ」

ゆいの森あらかわ外観写真

 エントランスを入ると、開放感のある吹き抜けが広がります。2017年にオープンした「ゆいの森あらかわ」は、荒川区の「中央図書館」、荒川区出身の小説家・吉村昭氏の「記念文学館」、「子どもひろば」が一体となった施設です。

3階書架の写真

 中央図書館1階の「えほん館」では、子どもから大人まで幅広い世代の方に向けた約3万冊の絵本を所蔵。館内には約900席のさまざまな閲覧席が用意されており、時間を気にせずに読書を楽しむことができます。

 絵本の棚に囲まれた「ゆいの森ホール」は、映画上映会や講演会などのイベントが行われ、イベントの開催がないときは、利用者が自由に過ごすことができるよう開放されています。ゆったりとした座席に並んで座って、親子や家族で絵本を楽しめますね。

ゆいの森ホール写真

 「子どもひろば」は、「遊びラウンジ」と「学びラウンジ」に分かれています。1階の「遊びラウンジ」は、0歳から就学前の子どもが対象。発育に応じて、遊び場がエリア分けされているため、親子やご家族で安心して過ごせます。ここは、子どもを遊ばせながら保護者同士が気軽に交流できるコミュニケーションの場にもなっていて、常駐している保育士に気軽に育児の相談をすることもできます。

遊びラウンジの写真

 2階にある「学びラウンジ」は、小・中学生を対象としたエリアです。遊びながら科学などが学べる体験キットで実験を楽しんだり、工作のワークショップや月食などが観測される日は観望会などに参加したりと、遊びから学びへつながる体験ができます。

 館内には、借りる前の本を持ち込み、読むことができるカフェもあるので1日中楽しめます。また、館内を利用する保護者を対象に、乳幼児一時預かり(時間単位)も実施しています(事前登録・予約が必要)。
 定期・不定期ともに、親子や家族で楽しめるさまざまなイベントが開催されているので、ホームページや、図書館公式X をチェックしてから出かけたいですね。

【施設情報】
ゆいの森あらかわ
東京都荒川区荒川2-50-1
アクセス 都電荒川線 荒川二丁目(ゆいの森あらかわ前)停留所 徒歩1分 東京メトロ千代田線/京成線 町屋駅 徒歩8分
(アクセスについて詳細はこちら)
https://www.yuinomori.city.arakawa.tokyo.jp/contents?pid=161
03-3891-4349(受付時間 9:00~20:30)
開館時間 9:00~20:30
休館日 毎月第3木曜日、施設点検日、年末年始及び蔵書点検期間
https://www.yuinomori.city.arakawa.tokyo.jp/index.html

子どものための空間「絵と言葉のライブラリー ミッカ」

ミッカ外観写真

 JR常磐線・亀有駅前の商業ビルの中にある、子どものための小さな図書館「絵と言葉のライブラリー ミッカ」。一般的な図書館と違うのは、大人(16歳以上)だけでは入ることができないことと、本の貸し出しはしていないこと。
 ※木・金・土曜の18時30分~21時は「おとなミッカ」として、大人だけでも利用することができます

ミッカ内観と赤ちゃんの写真 

 ミッカは靴を脱いで入るスタイルのため、ハイハイ期の赤ちゃんや、歩きはじめたばかりの子どもで過ごしやすい空間です。

 「子どもたちをありのままに尊重する日常の場」を目指して作られた館内には、本棚のほか、リーディングスペース、アトリエ、シアター、ギャラリーがあり、子どもたちは好きな場所で過ごすことができます。館内に「禁止」のサインがないことも、特色のひとつ。子どもに寄り添い、子どもたちとの対話をベースに運営をしているのだそうです。

親子連れでにぎわうミッカ館内写真

 本選びにもこだわりがあり、「誰かのものさしによる正解がない、想像力を解放してくれる作品」を世界中から厳選しています。中には、児童書ではない本も。貸し出しをしていないから、本にはフィルムコートをしていません。子どもたちは、本の内容だけでなく、紙の手触りや色合いも楽しむことができます。

 シアターやアトリエでは、絵本の読み聞かせ、工作、音楽などのプログラムが行われており、パフォーマンスをするのは、絵本作家、落語家、お笑い芸人、ミュージシャン、デザイナーなど、表現活動をする人たちです。アトリエには季節に合わせた工作キットが用意されていて、自由に工作を楽しむことができますし、予約制の工作イベントなども開催されます。

 「ミッカ」にやってくる子どもたちは、ひとりで絵本の世界や工作に没頭したり、親子で絵本を楽しんだり、友達同士でおもちゃやカードゲームで遊んだりと、思い思いに過ごします。子どものための空間に一緒に身を置いて、子どもの興味や想像力がどこへ向かうのかを見届けるのも楽しいかもしれません。

女性と赤ちゃんがいる館内写真

 ホームページには、ぬりえや工作、動画など、自宅でも楽しめるコンテンツ「おうちミッカ」が用意されていて、おうち遊びのヒントになりそうです。

【施設情報】
絵と言葉のライブラリー ミッカ
東京都葛飾区亀有3-26-1 リリオ館7F
アクセス JR常磐線 亀有駅 徒歩30秒
(アクセスについて詳細はこちら)
https://micca.me/howtouse/
03-6662-4315
入館時間 10:00~18:00
休館日 月曜・第4木曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、リリオ館店休日
利用料金 保護者・中学生 1日200円(小学生以下無料)
https://micca.me/


子どもも大人も世界が広がる ちょっと足をのばしてプラスαの体験ができる図書館めぐり

 子どもも大人も、興味や想像力がもっと広がりそうな図書館をピックアップしました。ちょっと足をのばして、いつもと違う図書館へ行ってみたら、新しい本と出合えるだけでなく、新しい遊びや学び、知らなかった世界への扉が開くきっかけになるかもしれません。どの施設も、都内在住・在勤でなくても利用することができるので、休日のお出かけ先の候補にしてみてくださいね。