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【男性の家事・育児実態調査2023】
第2回 “男性の育業”や“定時帰り”が当たり前の社会へ!

【男性の家事・育児実態調査2023】第2回 “男性の育業”や“定時帰り”が当たり前の社会へ!

東京都は都内在住の男女5,000名を対象に家事・育児に関する調査を実施しました。 専門家の協力のもと、今回の調査結果から浮かび上がった家事・育児における男女の意識差やホンネ、育業等の実態を紐解きました。今日から使える一言アドバイスとともに3回にわたってお届けします!
第2回は、男性の育業や残業について取り上げます。

 

 

3.賛成派は9割以上! “男性育業” で家庭が変わる!社会が変わる!

①0歳児パパの育業取得率は58%!年々増える育業
Q.あなた(男性)は育業しましたか?

あなた(男性)は育業しましたか?のグラフ

0~2歳児パパの半数以上が育業している結果に!ここ数年で男性の育業が当たり前になりつつあると言えそうです。一方で、「0日(育業していない)」の人も同じくらいの割合でいる結果に……。まだまだ課題も残っているのが現状です。

 

POINT!

「取るだけ育休」にならないために、「会社が推奨しているから取りました」ではなく、パパ・ママで自治体の産前講座を受講し、そもそも“なぜ育業が必要なのか” を二人で学んでほしいです。出産は、全治2か月くらいのダメージがあると言われており、産後のママは体とメンタルを回復する期間が必要です。また、子育てはママだって初心者なので、子育てを一緒にスタートする人が必要。それはパートナーである“あなた”なんです! そして、二人で一緒にスタートしないと、その後の育児スキルにどんどん差がついてしまいがち。ママだから育児が上手いのではなく、「オムツ替え」でも「沐浴」でも「抱っこ」でも、経験の積み重ねが差を生むんです。育業は家族のカタチを作っていく、大事な期間だと思います。

高祖常子さんの画像

②パパを後押しするのは “職場の雰囲気”
Q.育業しなかった理由・希望よりも育業期間が短かった理由を教えてください

育業しなかった理由・希望よりも育業期間が短かった理由を教えてくださいグラフ

Q.希望通り育業できた理由・希望以上の期間で育業できた理由を教えてください

希望通り育業できた理由・希望以上の期間で育業できた理由を教えてくださいグラフ

育業しなかった理由や希望よりも育業期間が短くなってしまった原因に、「言い出せなかった」「職場に迷惑をかけると思った」等、職場環境による理由が多く挙がりました。 一方、希望通り育業できたパパを後押ししたのは、圧倒的に「育業しやすい、言い出しやすい雰囲気」でした。職場の雰囲気が重要なポイントと言えそうです。

 

POINT!

育業中の人のカバーで仕事量が増えるかもしれない同僚にも、お祝い金を出すことで、金銭的に報われるよう工夫している企業もあるようです。みんなが疑心暗鬼にならずに安心して育業できるよう、「同僚が育業することについてどう思うか?」社内アンケートを行い、「うちの会社でも育業して大丈夫ですよ」という情報を伝えていくのもよい取組ですね。 職場全体で、「子供が生まれる=男性も育児をして当然」、「お祝いなんだ」というムードを作ることで、雰囲気を変えていきやすくなると思います。

山口慎太郎さんの画像

③男性の育業、賛成派は9割以上!いざ「自分」となると上司に遠慮…!?
Q.もし、職場の男性が育業することになった場合、あなたはどう思いますか?

もし、職場の男性が育業することになった場合、あなたはどう思いますか?グラフ

Q.自分が育業することになった場合、上司はどう思うと思いますか?

自分が育業することになった場合、上司はどう思うと思いますか?グラフ

職場の男性が育業することについては、「賛成」「やや賛成」を合わせると男女ともに90%以上が肯定的に考えているという結果に!特にママが高い割合になったのは、“もっとパパにも育児参加をしてほしい” という心の声が反映されたのかもしれません。しかし、いざ自分が育業するとなると、肯定派が大幅にダウンしてしまい、上司に遠慮や後ろめたさを感じてしまうようです。 胸を張って育業できる社会にしていきたいですね。

 

山口慎太郎さんの画像 育業をきっかけにマネジメント面のスキルアップを!

「あなたがいなきゃ回らない」「自分がやらなきゃ」というのは、すごくいいことのように捉えられるかもしれませんが、更に上に行くためには、「自分が」ではなく、上手く人を動かすマネジメントスキルを覚えていかなければなりません。 私自身も全部自分でやらないと気が済まないところや、助手がいても抱え込むようなところがあったんです。でも、子供を持つと、仕事に使える時間が少ない中で研究プロジェクトを回さなければならない。そうなると、他の人に仕事を任せるようになる。結果的には、みんな言うんですが、上手く回るんですね(笑) 会社にとっても、社員の育業は、「あの人でなければその仕事はわからない」という、業務の“属人化” から脱する良いきっかけになると思います。

④パパの行動が変わる!? 育業経験で家事・育児時間に大きな差
Q.現在の、あなた ( 男性 ) の家事・育児時間を教えてください

現在の、あなた ( 男性 ) の家事・育児時間を教えてくださいグラフ

育業したパパとしていないパパでは、家事・育児時間の長さに大きな差が生まれる結果になりました。さらに、育業期間が長い人ほど、家事・育児時間も比例して長くなる傾向が見えてきました。家庭のことに専念した経験がある人ほど、家事・育児の大変さを理解し、行動に結びついているようです。

 

POINT!

育業すると、男性は人生が変わるくらいのインパクトがあることが、研究によってわかっています。カナダのケベック州で、平均5週間育業した男性の3 年後の生活実態を調べたところ、男性の家事・育児の1日の平均時間が20%伸びていたんです。育業を出発点にその後のライフスタイルが変わるとしたら、世間の人が思っている以上に大きな意味があります。

山口慎太郎さんの画像

 

POINT!

何事も、経験しないと当事者意識は生まれません。だからこそ、パパもどんどん育業して、家事や育児を一緒にやっていく必要があります。今までは「もう少し残業してから帰ろう」という日があったかもしれないけれど、経験することで「自分が帰らないと1 人じゃ大変!」と生活スタイルも変わっていくはずです。

高祖常子さんの画像

 

山口慎太郎さんの画像 育児はパパ・ママ同時スタートが理想的!父親の育業で好循環が生まれる

男性が育業することに、多くの方がサポーティブであるという調査結果は大事なポイントだと思います。 途中から育児に参加することは難しく、最初に入りそびれてしまうと、その後もずっと育児に参加できないままになってしまうという問題はよく聞きます。家族の中であなたのポジションが変わりかねない、大切な時期であることを、もっともっと理解してほしいです。第一子だったら、父も母も育児素人。一緒に始めやすいし、たいへんな時期を一緒に乗り越えた経験は夫婦間の絆を強くしてくれます。 北欧の研究では、父親の家事・育児参画によって子供の学力が少し上がったという話もあります。また、いろんな経済学の研究でわかっているのは、子供の価値観形成に親の強い影響があるということ。子育てをする父親と、外で働く母親の姿を目の当たりにして育った子供は、ジェンダーニュートラルな価値観を身につけることができるようになります。 そういう意味で、子供にもいい影響を及ぼせるし、社会の価値観がどんどん変わり、より性別による役割分担意識に縛られなくなる。男性の育業は社会にとって非常にプラスだと思います。

マンガ3マンガ4
マンガ1マンガ2

4.新常識!「定時帰り」は仕事も育児も “デキる人”

①定時に帰って、デキる人になろう!
Q.残業せず定時で帰る人に対して、どのように感じますか?

残業せず定時で帰る人に対して、どのように感じますか?グラフ

約7割の人が「早く帰れるなら帰ったほうがいい」と回答し、「仕事ができる人」という意見も2 割超。多くの人が定時帰りに肯定的であることがわかりました。

 

②残業している人=「頑張っているけど仕事が遅い人」と思われてる!?
Q.遅くまで残業している人に対して、どのように感じますか?

遅くまで残業している人に対して、どのように感じますか?グラフ

残業をしている人に対しては、頑張っていることを労いつつも「仕事が遅い人だと思う」「残業代を稼ぎたい人だと思う」といったネガティブな意見も……。残業は、必ずしも良い評価にはつながらないようです。 一方で、残業する理由として「仕事量と人員のバランスが合っていない」という切実な声が最も多く、職場環境の課題も浮き彫りになりました。

POINT!

残業しても周りの人は必ずしもポジティブには見ていない、と知っておくことが重要です。また、あえて仕事をやりかけにしておくことで生産性が上がるという話も。翌日は何をすればいいのかハッキリしているので、最初からエンジン全開で仕事に入れるという考え方です。家族にとっても、自身の仕事の効率面でも、そして、生産性が高いのは会社にとってもプラスです。みんなにとっていいこと尽くめなので、仕事はやりかけのままで、ぜひ積極的に定時でお帰りください(笑)

山口慎太郎さんの画像

 

POINT!

早く帰れるかどうかは意識の問題も大きいと思います。たとえば、大好きなアーティストのチケットが取れたら、その日は絶対に帰りますよね?つまり自分が「帰らなきゃいけない」という必然性をどれだけ意識できるかだと思います。 子育て中は、“毎日がプレミアチケット”。子供(お子さん)が日々成長していく姿、昨日できなかったことができるようになっていく我が子を見逃すなんて、もったいないですよ!

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③男性の家事・育児が少子化を救う!?

今回の調査では、「今後さらに子供を持ちたい」と答える人( 男女 18 ~ 39 歳 ) が、6割以上いることもわかりました。 一方で、「子供を欲しくない理由や障壁となっていること」については、「家事・育児の負担増」を不安視する女性が半数近くもいる結果に。男性のさらなる家事・育児の分担によって、不安解消の道筋が見えてくるかもしれません!

イラスト

Q.子供を欲しくない理由や、子供を持つうえで障壁となっていることは何ですか?

子供を欲しくない理由や、子供を持つうえで障壁となっていることは何ですか?グラフ

POINT!

海外の研究では、女性の家事・育児負担が大きい国においては、出生率が低い傾向がわかっています。その理由を掘り下げていくと、妻に家事や子育ての負担がかかっており、「もう一人子供を持ったら、更に自分にばかり負担が増える」と妻が感じているという状況がありました。 日本のデータでも、第一子誕生の時に、夫が家事・育児にたくさん関わっていると、第二子が生まれる割合が非常に高いという結果がでています。

山口慎太郎さんの画像

 

第3回は、家事・育児分担の満足度を上げるために重要なことや、夫婦仲についての調査結果を紹介します。ぜひご覧ください!

 

すべての調査結果はこちらからご覧いただけます。

調査期間:令和5年7月31日~8月21日
調査対象:都内在住の5,000名(男女各2,500名)      対象1 子育て世代…未就学児を持つ男女4,000名(男女各2,000名)      対象2 全世代…18歳~69歳の男女1,000名(男女各500名)