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  5. 第20回:(インタビュー)つるの剛士さん「キャンプを通じて子供と感動を共有したい
つるの剛士さんインタビュー写真
(インタビュー)つるの剛士さんのメイン画像

 2男3女の子供を育てながら、今年の2月からは通信教育で保育の勉強を始め、保育士資格の取得を目指している、つるの剛士さん。多趣味でアウトドアの体験や自然から得られる感動を大切にしているつるのさんに、キャンプを通じた家族との関わり方を伺いました。

家族と向き合う時間づくりの大切さ

 4人目の子供が生まれた約10年前、当時では馴染みの薄かった育児休暇を取得しました。 当時の僕は仕事に夢中になっており、妻や家庭の変化についていけず、戸惑いや揉め事が増えている状況が続きました。仕事を中心に過ごしていた日々の中で、このままで良いのかと考えはじめ、妻と育児について話し合う時間をつくり、家庭の基盤を築きたいと思うようになったのがきっかけです。

 時間を割いて育児と向き合う中で、子供との絆が深まり、親としても成長させてくれたのがキャンプ体験でした。

いつもと違う環境で親自身が感動し、楽しむこと

 「何事も、体験して、失敗して、学んで、次に活かそう。」が僕のスタンス。初めてキャンプをしたときは何も知識がなく、着火ライター1本を消費するほど炭に直接火を炙り続けて、火を起こそうとしていました(笑)。

 そのような失敗を経て、学び、次に活かす。その繰り返しで知識をアップデートしています。 また、初めて子供と何かを取り組むときには、どうすれば好きになれるかを考え、準備したり工夫をします。例えば、家から富士山や丹沢山などが見えるのですが、ただ「山を登ろう!」と誘うのではなく、「家から山が見えるなら、山を登って頂上からでもお家を見てみよう!」と誘うだけでもワクワク感が変わりますよね。山から家を見る目的で登山をしましたがそのときの朝焼けが最高で、子供が登山を好きになるきっかけにもなりました。

 僕がキャンプをするのは、いつもと違う環境で子供たちと遊ぶのが楽しいから。親自身が誰よりも感動し、誰よりもはしゃぐことで子供たちも楽しんでくれると思いますね。

日常生活に変化を取り入れて自粛期間を過ごす

 外出が自粛されているこの機会に、どれだけものを減らして生活ができるのか試したくて、一ヶ月間キャンピングカーで生活をしました。テレビや冷蔵庫、電子レンジなどが備わっているので生活には困らず、お風呂や用事があるとき以外はほぼキャンピングカーの中での生活。

 テーブルやカメラも設置し、Youtubeの撮影や、勉強もそこでしていました。家庭用のプラネタリウムの機械も置き、夜は子供と一緒に星を見たりゲームをしたり。家の中でもできることですが、少し場所を変えるだけで楽しい時間が過ごせましたね。結局、腰を悪くして1ヶ月で終わりましたが(笑)、ずっと続けてもいいと思うほど快適で集中できる環境でした。

日常の中の小さな感動を積み重ね、共有していきたい

 パパやママは子供たちに好きなことを見つけてほしいと願いますが、なかなか見つけることは難しいですよね。趣味を作ってあげようと色々と体験させることもいいですが、大切なのは感動を共有することだと思います。

 天気が良かったり、気持ち良い夜風にあたったり、きれいな星を見るといった、日常のちょっとした感動でもいいですし、自分の仕事や趣味を通して味わう感動でもいい。僕は、その体験で感動したことを、ただ言葉で伝えるだけではなく、子供達と共に体験できる環境をつくっていきたいです。

 家族と一緒に感動を味わう時間を持つことで、子供たちに好きなことや楽しいことの選択肢をたくさん与えられると思います。

 その点で、キャンプは家族で感動を味わうために最適な手段だと思います。様々な気付きや学びを得られ、家族の団結力が高まる貴重な時間です。 キャンプを通じて、子供達の目がキラキラするような体験を取り入れてみてはいかがでしょうか。