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  5. 第48回:習い事はどうする?子供の好奇心を育むためにパパができること

目次

子育てマンガ「興味のあることにチャレンジだ」

 

興味のあることにチャレンジだ 親子のイラスト

スポーツジム前の親子のイラスト

運動している親子を見つめる親子のイラスト

ガラス越しに見ている親子のイラスト

パパさんダイエットコースのポスターを指す子供と驚くパパのイラスト

 

 

おつかいは任せて!パパは買い物上手

プロフィール
エイイチ
東京のデザイン会社に勤めた後、フリーランスのイラストレーターに。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門優秀アニメ賞を受賞するなど、アニメ、漫画、イラストの制作で頑張るパパ。

子供の興味関心を育むためにできること

子供の将来のため、「今のうちに習い事をさせた方がよいのかな」、「どうしたら、自発的に色々なことに興味をもってくれるのだろう」と、悩んでいるパパも多いはず。親の希望を押しつけるのではなく、子供が自ら様々なことに興味をもち、言葉、自然、スポーツ、芸術等、子供の好奇心を育んでいくために、パパはどのような後押しができるでしょうか。

今回は子供の興味や関心を伸ばしていくために、パパができることについて解説しながら、気になる習い事についても取り上げます。

 子供の好奇心の育て方や習い事について、子供の発達や教育支援を研究されているNTTコミュニケーション科学基礎研究所・上席特別研究員の小林 哲生(こばやし てっせい)先生にお話を伺いました。

 

子供の興味関心を育むためにできること
まずは子供の興味関心に気づいてあげよう

 特に子供が小さい頃は、何に興味があるかを言葉で上手く表現することが難しいため親が子供の表情や行動を見て、何に興味があるのかを感じ取ってあげることが大切です。そのために何か特別なことをする必要はなく、何よりパパ自身が子供とたくさんの時間を過ごし、観察してみることが第一歩です。

おすすめは絵本の読み聞かせ

 幼児期の子供の興味を伸ばしていくために、特におすすめしたいのが絵本の読み聞かせです。絵本は、子供の興味を惹きつける絵や言葉で、様々な題材を扱っています。その中に、子供が興味を持って反応するものが必ず何かあるはずです。例えば、お話の中にでてくる電車に興味を持ったのであれば、電車が出てくる他の絵本も読んでみてあげてください。その絵本には電車だけでなく、きっと動物だったり、花だったり、車だったり、他にもいろいろなものがでてくるはずです。子供の興味や関心は、楽しみながらどんどん広がっていくと思います。
 また、絵本の読み聞かせは、言語習得や、言葉への興味を育むのに非常に効果的です。絵本には、普段生活するだけではあまり接することのない言葉や物事がでてくるので、子供のボキャブラリーを自然に増やすことができます。1~2歳の頃に絵本の読み聞かせを頻繁に行うことで、8〜9歳になったときに子供が本を自発的に読むようになり、文章読解力や算数の文章問題の成績も向上するという研究結果もあります。

 

コミュニケーションを取りながら、テレビを効果的に活用!

 子供をほったらかしにして何時間もテレビの前に座らせてしまうのは、発達上好ましいとは言えませんが、大人がいっしょにコミュニケーションを取りながら見ると効果的です。
 「いま、〇〇をしているね」とか「〇〇はこの前いっしょに見たね。また今度見に行こうね」とか、テレビの内容について会話をしながらいっしょに見ることで、子供の興味に気づき、好奇心を育む良い機会となります。
 また、幼児向けの教育番組は、子供の教育に特化し、子供の理解レベルを考慮して制作されているので、大人向けの番組よりもおすすめです。

子供の世界を広げるために、お出かけしてみよう!

 例えば、絵本やテレビを見て、「恐竜」に興味をもったようなら、博物館に行ってみるのはどうでしょう。「動物」なら動物園、「お魚」なら水族館でも良いですね。
 たとえ遠出をしなくても、家の近くで植物や昆虫を探してみたり、公園でパパといっしょに運動したりすることも、子供にとっては大きな刺激になると思います。親子で散歩をしながら、「このお店では〇〇を売っているんだね」とか「あの車はめずらしい形をしているね」とか、何気ない会話をしながら身の回りの世界に触れるだけでも、子供の好奇心は自然に広がっていくはずです。

参考: 東京都のおでかけ情報

都内スポーツ情報(そとあそび、スポーツ体験、スポーツ観戦情報等)https://www.sports-tokyo-info.metro.tokyo.lg.jp/

都立動物園・水族園 https://www.tokyo-zoo.net/

都の文化・芸術 https://www.seikatubunka.metro.tokyo.lg.jp/bunka/

習い事は子供にとって必要?
習い事は成長を促す一つの手段。ゆとりある時間も大切

 習い事は子供の興味を伸ばす一つの良い手段であることは間違いありません。子供がやりたいと言ったのであれば、ぜひ見学や体験に行ってみるとよいでしょう。同世代の子供たちとの交流により社会性を育むことにも繋がるかもしれません。また、親としても、パパ友ママ友と出会うチャンスが生まれるというメリットもあります。
 一方で、習い事を詰め込みすぎて、子供の時間のゆとりがなくなってしまわないよう注意しましょう。決められた枠にとらわれず、子供が自由に活動し、遊ぶためのゆとりある時間は、子供が好奇心を育むために必要不可欠なものです。

成果を求めすぎないよう要注意。公共施設の活用も!

 習い事にお金をかければかけるほど、親が成果としての見返りを求めてしまう傾向があります。子供に過度なプレッシャーをかけたり、無理して通わせたりといったことは避けるべきでしょう。
 また、地域の子育て広場や図書館など、公共の様々な場所で、無料または安価で子供のためのイベントが開催されています。まずはこういったイベントに、お金をかけずに気軽に参加してみてはどうでしょうか。お住まいの区市町村や東京都等が、様々な情報発信をしていると思うので、ぜひアンテナを張ってみてください。

参考

東京都Twitter「子供・教育@ @tocho_kyoiku」 https://twitter.com/tocho_kyoiku
都内の子育て広場 https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/kosodate/hiroba.html

パパと子供の楽しい時間をたくさんつくろう!

 冒頭でも触れたとおり、パパが子供といっしょにたくさんの時間を過ごすことが、子供の興味に気づき、育むために大切なことです。パパが自分の好きなことを子供の前でやってみせたり、話してみせたりするだけでも、子供は自然に興味を持つようになると思います。パパが関わることで、ママ一人だけが子供と関わる場合に比べ、親から得られる興味や関心の幅が、単純に言うと2倍に広がります。
 絵本の読み聞かせでも、お絵かきでも体操でも、何でも構いません。パパズ・スタイルにも、ヒントになるような記事や動画がたくさん掲載されているので、ぜひ参考にしていただき、お子さんとの楽しい時間を過ごしてみてください!

参考

どんな絵本を選ぶ? 上手な読み方はある? 絵本の読み聞かせで子供を楽しませるコツ
https://team-kaji-ikuji.metro.tokyo.lg.jp/hp/papas-style/14/

お家の物で演奏会!パパと音をつかって楽しもう!
https://team-kaji-ikuji.metro.tokyo.lg.jp/hp/papas-style/19/

芸術の秋到来!パパと絵を楽しもう!
https://team-kaji-ikuji.metro.tokyo.lg.jp/hp/papas-style/22/

楽しみながら身につけよう!パパと一緒に英語にトライ!
https://team-kaji-ikuji.metro.tokyo.lg.jp/hp/papas-style/27/

親子で楽しくスキンシップ!パパとお家で体操をしよう
https://team-kaji-ikuji.metro.tokyo.lg.jp/hp/papas-style/30/

親子で踊ると楽しい!パパと一緒にダンスをしよう
https://team-kaji-ikuji.metro.tokyo.lg.jp/hp/papas-style/35/

てっぱん☆1ミニッツ(めちゃくちゃよく飛ぶ紙ヒコーキの折り方や、大きなシャボン玉の作り方など、親子で楽しむための1分動画集)
https://team-kaji-ikuji.metro.tokyo.lg.jp/hp/movie/