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第53回:ゆるく楽しく目指そう!スーパーダディへの道
第53回:ゆるく楽しく目指そう!“スーパーダディ”への道

目次

子育てマンガ「パパは“スーパーダディ”?」

パパはスーパーダディ?のイラスト

ピクニックに来た子供と両親のイラスト

ピクニックの段取りにお礼を言うママと僕はスーパーダディというパパと子供のイラスト

スーパーダディの説明をするパパと子供とママのイラスト

弁当を忘れて落ち込むパパ

 

おつかいは任せて!パパは買い物上手

プロフィール
エイイチ
東京のデザイン会社に勤めた後、フリーランスのイラストレーターに。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門優秀アニメ賞を受賞するなど、アニメ、漫画、イラストの制作で頑張るパパ。

 

ゆるく楽しく目指そう!“スーパーダディ”への道<前編>

 
高橋一晃さん米澤文雄さんの写真
 「“スーパーダディ”とは、仕事と家事・育児を前向きに頑張るパパのこと。そんな“スーパーダディ”をもっと増やしたい」と語るのは、 NPO法人スーパーダディ協会代表理事でTBSテレビプロデューサーの高橋一晃さん。高橋さんは、これまで「王様のブランチ」や「アッコにおまかせ!」など人気番組を数多く手がけ、現在は「サンデージャポン」を担当しています。今回は、高橋さんと、同協会理事でレストラン「No Code」オーナーシェフの米澤文雄さんに、“スーパーダディ”の秘訣や、「ゆる家事」などについて伺いました。簡単に作れて家族に喜ばれる、米澤さんおすすめのとっておきレシピもご紹介します!
(前編・後編の2回にわたり、お届けします)
テレビプロデューサーが伝授!“スーパーダディ”5つの心がけ

高橋一晃さんの写真

高橋一晃さん
(NPO法人スーパーダディ協会代表理事・TBSテレビプロデューサー)

 

 “スーパーダディ”とはスーパーマンから取っていますが、“スーパーマンのように超人的なパパ”という意味ではありません。「スーパーマンみたいな父親になろう」という志を掲げ、言い訳をせず、家族の笑顔のために自分を鼓舞することができるパパのことです。そんな“スーパーダディ”に近づくために心がけたい5つのことをご紹介します。

1.出産後の妻の人生を一番に考える
 妻は、産休・育休制度が無いフリーランスで働いているため、妊娠・出産で仕事を休んだ時に、一度仕事を失いました。その時、「妻の人生はもしかしたら出産を機に1回ストップしちゃったのかな」、「僕は、これまで通り普通に働いているのに平等ではないな」と思いました。平等にするには同じように働いて同じように子育てをする。子育て全般を、チームとして二人でやろうと決心しました。
 妊娠・出産後も妻の人生は続きます。夫が育児に協力しないと、妻は次の人生を歩めません。少し極端に言うと、子供よりも出産後の妻の人生を一番に考えてあげるというのが重要です。

2. 家事・育児を楽しむ
 僕自身もそうですが、父親って、「スーパーマンみたいに家事・育児をこなそう!」と思わないと、なかなかやらないので、自分を鼓舞しながらやっています(笑)ただ、“スーパーダディ”を目指すうえで、いろんなことが「義務」や「責任」になるとつらくなっちゃうから、自分が楽しめるような空気感を大事にして欲しいと思います。「次の週末、日帰りでキャンプしようか?」と、まずは自分が得意なことや好きなことを提案してみるなど、「自分が楽しんで子育てをするにはどうしたらいいか」を考えていきましょう。

3.パパは家族のプロデューサーたれ!
 パパがプロデューサーになって家族が喜ぶイベントを実行することは、“スーパーダディ”になるための能力のひとつです。結婚記念日、誕生日、クリスマスなど、節目に何をするのかを、妻に言われる前に計画することが理想的。僕の場合、テレビの番組作りで視聴者にサプライズ感を抱かせたいと思うのと同じ気持ちで、楽しく取り組んでいます。

4.妻の両親へのお願いは夫から
 妻の両親は子育てにおける強力なサポーターです。お手伝いを頼む時、我が家の場合は、直接の親子関係にある妻ではなく、僕からお願いすることにしています。妻が頼むと「そんなことなら仕事を辞めなさい」と言われてしまうかもしれませんが、僕が率先して頼むと「仕方ないわね」と納得してくれます。もちろん頻繁には頼めませんが、妻の両親と距離を縮める効果もあると思っています。

5.お互いの友達を紹介し合う
 夫婦がお互いの友達を紹介し合うことによって、共通の会話が生まれます。子育て以外の会話が増えることが大切で、共通の友人がいると「あの人どうしてる?」などと、妻との話題も増えて、夫婦のコミュニケーションに非常に役立ちます。

 

つらい家事が楽しい家事に変わる「ゆる家事」のススメ

 特に共働き夫婦の場合は、家事を夫婦でシェアするのは当然のことです。でも、家事ってあまり面白くない。どうにかして家事を楽しくする方法はないか?試行錯誤した結果、発見したのが「ゆる家事」です。家事を完璧にこなさなくてはと負担に感じることは全くなくて、とにかく、「ゆるく楽しむ」という感覚を持ってほしい。これが「ゆる家事」の基本的な考え方です。

極意その1 いつもの家事にプラスαの楽しみを
 皿洗いなど日々のルーティンとしてこなさなければならない家事は、面白味もなくさっさと終わらせたいものですよね。でも、発想を転換して、昼なら「コーヒーカップを片手に」、夜は「ビールやワインを飲みながら」というプラスαを加えてゆるく楽しむことで、豊かな時間に変わります。好きな音楽を聴きながら掃除や洗濯をすることも「ゆる家事スタイル」です。

極意その2 靴磨きは「ゆる家事」の代表
 数ある家事の中で、男性に特におすすめしたいのが靴磨き。僕はよく、家族が寝静まった夜に、ヘッドホンをして音楽を聴きながらリビングに新聞紙を敷いて妻や子供の靴を磨きます。すると翌朝、「ありがとう!ピカピカだね」と喜んでくれます。好きな音楽を聴きながら磨いていると心にゆとりができるし、家族からも感謝されて一石二鳥です。

極意その3 こだわりのコーヒーをいれるのも「ゆる家事」
 日々のルーティンとしての家事以外にも、自分がやれそうなことや趣味になりそうなことを探してやってみるのもおすすめです。例えば、豆や抽出器具などにこだわって、ママのためにパパがじっくりコーヒーをいれてあげるのもいいですね。

家事はゆるく、子育ては自分流に“スーパーダディ”への道を楽しもう!

高橋一晃さん写真

 私たちが目指している“スーパーダディ”は、子供にとっても妻にとっても、なるべくカッコよくて、スタイリッシュな存在でいること。家事・育児に積極的に関わり、妻に有意義な時間を作ってあげることも“スーパーダディ”としての大切な心構え。
 子育てには正解がなく、悩みを抱えるパパたちも多いと思いますが、正解がないからこそ自分流を模索して、親も成長していけるのが子育ての醍醐味です。自分から周りの人にどんどん声をかけて子供のことを話題にし、楽しく明るい気持ちで“スーパーダディ”を目指しましょう!

 

ゆるく楽しく目指そう!“スーパーダディ”への道<後編>はこちら