
子どもとのお出かけは楽しい一方で、移動中のぐずり、外食時の待ち時間など、思い通りにいかないこともたくさんあります。
今回は、未就学児の子どもがいるパパママへのアンケートをもとに、実際に役立った工夫や“あるある”を紹介。
幼稚園教諭・保育士の経験を生かし、子育てがラクになるコツを発信しているmamacoさんにも、無理なくお出かけを楽しむためのアドバイスをいただきました。
次のお出かけが少しラクになるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1 知って得する!お出かけの工夫・コツ編
お出かけは「特別」にする
- 普段は乗らないバスやタクシー、電車の先頭車両など、移動そのものを“特別なイベント”にする。
- 旅行や遠出でなくても、いつもと違う公園・帰り道・パン屋などを組み込むだけで特別感を出せる。
- おでかけは楽しいと思ってもらうため、普段見られない景色を見せたり、ガチャガチャをやらせてあげたりする。
- 特別なお菓子(普段は出さないペロペロキャンディやおまけ付きのもの)を「今日だけのお楽しみ」として用意する。いつものおやつより効果がある。

mamacoさん: 子どもにとっては、ちょっとした非日常感も特別な体験。いつもと同じ場所でも、少し視点を変えるだけで楽しみ方は広がります。「ちょっと寄り道する」といった小さなことにスポットを当てて楽しむのもいいですね。「今日は黄色いものを探してみよう」「行く途中で空の様子を観察してみよう」など、ちょっとしたテーマを決めて出かけるのもおすすめです。
おやつ・遊びは「小出し」で“飽き”と“ぐずり”を防ぐ
- おやつやミニおもちゃは、一度に全部見せず、移動中・注文待ち・帰り道など場面ごとに少しずつ出す。
- ぐずってから慌てて出すのではなく、待ち時間が長くなりそうな場面で早めに渡す。
- 帰り道用の“とっておき”のお菓子を残しておくと、「帰りたくない」対策にもつなげやすい。

mamacoさん: 子どもは目新しいものが大好き。でも、一方で飽きやすい一面も。一気に見せずに「小出し」にすることはとっても有効です!
また、先の見通しがもてる年齢になってきたら、持ち物の準備を一緒にするのもおすすめ。自分も関わることで、「次はこれを持っていこう」という学びにもつながります。
暇つぶしアイテムは手軽に用意
- 100円ショップに売っているシールブックは、電車等の移動時や外食の待ち時間に重宝。人気のキャラクターから動物、乗り物、お買い物、ご飯系と色んな種類があるので、買い物に行くたびに覗いている。
- シールブックは絵本より軽く、スマホのように充電を気にしなくてよい。
- 外出専用のミニおもちゃを用意しておくと新鮮さが保てる。
- 屋外では、シャボン玉などを持っていくと、遊具に飽きた時の気分転換になる。
- どこでもできる「色ゲーム」(○色のものを見つける)など、荷物ゼロの遊びも取り入れる。

mamacoさん: 子どもはとっても気分屋さん。日によって何が響くかわからないので、あの手この手を尽くすためにいろいろと持っていきたくなりますよね。そのため、お出かけおもちゃは「軽い・かさばらない・時間をかけて遊べる」ものがおすすめです。例えば、あやとりや塗り絵などもいいですし、ごっご遊びが好きな子なら指人形、紙とペンがあれば○×ゲームやお絵かき対決など万能に使えますよ。
いつも使うアイテムは、お出かけセットでストレスを減らす
- おむつは1枚ずつポリ袋に入れておくと、おむつ替えの時にそのまま使えるセットになる。
- 着替えはパンツ・ズボン・靴下を1セットにして、ジップロックや透明ポーチにまとめる。
- すぐ使うものは斜め掛けバッグ、かさばるものはリュックに入れる2個持ちにする。
- 小さめのバッグにいつもの持ち物セットを入れ、遠出の時はその小さめのバッグごと大きめのバッグに入れると持ち物の移し替え忘れを防げる。
- 車で移動する場合は、おむつやおしりふきなど、急に必要になるものを車内にも常備しておく。
- 携帯ハンドソープや紙せっけんは、公園トイレに石けんがない時や砂場遊び後のおやつ前に安心。
mamacoさん: 外出先では、必要なものがすぐに見つからないだけでイライラにつながりがちです。誰が見てもわかるようにまとめておくいいですね。
お子さんの荷物をいつもママだけ、またはパパだけで準備をすると、忘れ物をしたときにトラブルになりがち。お出かけは荷造りから始まっていることを忘れず、準備してくれた人への感謝をもつことも大切です!
万能アイテムは“複数用途”で選ぶ
- おしりふきは、おしぼり代わりにも使える。
- ビニール袋は、ゴミ、濡れ物、拾った小石や葉っぱ、急な吐き気対策まで幅広く使える。
- キャラクター柄の絆創膏は、けがの処置だけでなく、転んだ後の気持ちの切り替えにも役立つ。
mamacoさん: 育児グッズは、持ちすぎ注意!「1つで何役か」を意識すると荷物の増やしすぎを防げます。タオルは1枚あると便利な万能アイテム。ぐずり対策や食事中のエプロン代わり、肌寒いときに羽織るなど、さまざまな場面で活躍してくれます。
外食時のひと工夫
- 食材カット用はさみがあると、麺類や大きめの料理を一口サイズにできる。
- 小分けふりかけは、白ごはんの味変や、食べない時の切り札になる。
- 子どもの注文を先に済ませると、食事が来るまでの空腹ぐずりを減らしやすい。
- ハンディファンは、夏の暑さ対策だけでなく、熱いご飯を冷ます時にも使える。
- 子ども用魚肉ソーセージやパウチの離乳食は、外出先で食べられるものがない時のつなぎになる。

mamacoさん: 外食では待ち時間が長くなってしまうと、親も子もイライラしがち。そんなときは、席について注文したら「外食用のおもちゃを出す」のも一つの方法です。外食のときだけ遊べる特別なおもちゃがあると、「待っている間に遊べるよ」という楽しみが生まれ、待ち時間を過ごしやすくなります。
トイレ・授乳・おむつ替えは先回りがカギ
- 現地に着いたら、まずトイレやおむつ替えスペースの場所を確認する。
- トイレを見つけたら「今行っておくと安心だね」と声をかけ、急な「おしっこ!」を減らす。
- 遊びや移動の切り替えタイミングでトイレに誘うと、子どもも受け入れやすい。
- 授乳室、ミルク用のお湯、電子レンジ、子どもが食べられるメニューの有無を事前に確認しておく。
- ベビーカーで電車移動する場合は、乗換駅や改札付近のエレベーター位置も調べておく。
mamacoさん: トイレやおむつ替え問題は気が気じゃないですよね。事前に調べておくと安心ですが、もし忘れてしまっても大丈夫。お店の店員さんや周りの人に尋ねてみると、やさしく教えてくれることも多いですよ。「一人でどうにかしなくちゃ」と思うと大変ですが、「誰かに聞けば大丈夫」という気持ちでいることで、完璧にしなくちゃというプレッシャーが減ります。また、人に頼る姿は、子どもの学びにもなります。
暑さ・寒さ・抱っこ対策も忘れずに
- 保冷剤を入れられる冷感ブランケットや、予備の保冷剤を入れたスープジャーを持つ。
- サイズアウトしたおむつに包んだ保冷剤を背中に入れると、保冷剤が溶けても結露を吸収してくれて使いやすい。
- 暑い日でも肌掛け、肌寒い日でも半袖など、温度変化に対応できる服を持つと安心。
- 薄手のブランケット。冷房や肌寒さ対策に役立ち、眠くなった時には布団代わりにもなる。
- ベビーカーの日も抱っこ紐を持つと、ベビーカー拒否や眠い時のぐずりに対応しやすい。
- 少し大きくなった子には、抱っこ紐より着脱しやすいヒップシートが役立つ。
mamacoさん: 子どもは「暑い」「寒い」「喉が乾いた」などという自分の状態をなかなか言えません。体調管理の上でも「子どもが訴える前に」早めの対策をしましょう。
「帰りたくない!」対策
- 「滑り台をあと5回滑ったら帰ろう」など、終わりの目安を具体的に伝える。
- 「○○したら帰るのと、△△したら帰るの、どっちがいい?」と選択肢を出す。
- 帰り道にご褒美スポットや好きなおやつを用意し、帰り道も楽しいものにする。
mamacoさん: 事前に帰るタイミングを約束しておいたり、選択肢を出したりするのはとてもいいですね。切り替えが難しいお子さんもいると思うので、少し早めに終わり時間を設定しておくと気持ちの余裕がもてますね。
2 みんな一度は経験!?お出かけ“あるある”編
「お腹すいた!」問題
- 食事が来るまで待てずに大泣き。なだめるのに時間がかかった。以後、子どもの注文を先に済ませるようにした。
- 外出先のご飯スポットで、子どもが食べられそうなメニューが無かった。それからは、事前に調べている。
- 想定以上に時間がかかり、空腹でぐずった。外食予定がなくてもバナナをリュックに入れておくと安心。
- 帰り道で寝落ちし、夕食の時間になっても起きないことがあったため、夕飯や軽食を済ませてから移動することにしている。
mamacoさん: 授乳期であれば、液体ミルクもおすすめ。粉ミルクのように溶かしたり冷ましたりする手間がなく、すぐに飲ませることができるうえ、衛生面でも安心です。外出先で初めて飲むと嫌がることもあるため、事前に自宅で慣らしておきましょう。
また、災害時にも役立つため、普段のお出かけで使いながら少し多めに常備しておくのもよいですね。

水遊び・お漏らしは突然に!着替えの落とし穴
- 着替えを持たずに出掛けた日に限って水遊びが始まり、びしょ濡れになった。公園に行く日は、水場の有無を事前に確認している。
- 予定していなかったのに水遊びや泥遊びが始まり、泥だらけに。そのまま帰宅して風邪をひいた。
- 外出先でお漏らし。着替えは持っていたが靴下がなく、現地で購入した。
- 替えのパンツを忘れ、お漏らし。ノーパンで過ごした。
- トイレトレーニング中、本人の希望でおむつ無しでお出かけ。トイレを促しても「行かない」と言い張るが、案の定お漏らし。近所でも最低限の着替えは持ち歩くようにした。

mamacoさん: トイレトレーニング中は、お漏らしも成長の過程のひとつ。そんな時に避けたいのは、親が「どうしよう!?」とパニックになってしまうことです。パンツやズボン、靴下などをひとまとめにした「お着替えセット」を常に用意しておくと安心です。親が落ち着いて対応できる準備があると、子どもの失敗を責めずに受け止めやすくなります。
抱っこモード・荷物多すぎ問題
- 買い物帰りに“抱っこモード”になり、両手にレジ袋で大変だった。
- セルフサービスの飲食店で“抱っこモード”になり、自分の食事を諦めた。
- ベビーカーで外出したのに、帰りは「抱っこがいい」と言われ、片手で子どもを抱っこし、もう片手でベビーカーを押して帰った。
- 荷物を多くしすぎて、ベビーカーを畳む時に大変だった。
mamacoさん: 「ベビーカーがあるのに乗ってくれない……」は、“あるある”ですよね。荷物にベビーカーに、お子さんの抱っこ。しんどい場面も多いと思います。
大変なときは、お買い物を諦めて帰宅してしまってもいいでしょう。お子さんとのお買い物は大変なので、最低限のものだけ買い、大きい物やかさばる物、急ぎでないものはネットスーパーなどを利用するのもいいですね!
おしりふきカラカラ問題
- 久しぶりに使おうとしたおしりふきが乾いていて、全然拭けなかった。出発前に確認しておけばよかった。
- おしりふきは万能だからこそ、残量と湿り具合を出発前にチェックしている。
- 未開封予備をバッグや車に常備しておくと安心。乾きかけたものは掃除用に回すなど、定期的に入れ替えるようにしている。
mamacoさん:子どもが少し大きくなってくると、おしり拭きを使う頻度が減って、いざ使いたいときに乾いていた……なんてこともありますよね。カラカラになったおしりふきも、使い捨ての掃除道具にすれば無駄なく使えます。
スマホ充電切れ・迷子などのヒヤリ体験
- 駅から離れた公園でスマホの充電が切れ、記憶だけで駅に戻った。
- 地図・連絡・決済でスマホに頼る場面が多いため、モバイルバッテリーを持つと安心。
- 一瞬目を離した隙に子どもが迷子になった経験から、集合場所を事前に決めて伝えるようにしている。
- 急な体調不良に備え、小児科の診察券や医療証、母子手帳やお薬手帳などを準備している。
mamacoさん: 最近は外出先でスマホが必要になる場面も増えています。駅やコンビニでモバイルバッテリーをレンタルできるサービスもあるので、いざというときに役立ちますよ。
また、スマホがあるからと油断していると、電波がつながらないことも。子ども向けのGPS端末も便利ですが、持っているからと油断しないことが重要。便利な道具はお守り代わりと考え、迷子になったときの約束など、基本的な備えも大切にできると安心です。
3 がんばりすぎない!お出かけ心構え編
まずは「安全第一」でOK
- 「生きているだけでOK」というくらい、ゴールを低く設定する。
- 安全に行って帰ってくることが何より大切、と考える。
- 服が汚れた、おもちゃを忘れたなどの小さなトラブルは受け入れる。
- 外食で食べなくても、遊び場であまり遊ばなくても、よしとする。
- 夫や妻が一人で子どもと一緒にお出かけしてきてくれたら、服の汚れや忘れ物に文句を言わず、まずは感謝を伝える。
mamacoさん: 真面目で責任感が強い人ほど、「ちゃんとしなきゃ」になりがち。ついつい減点方式になってしまうので、ゴール設定を低くしておくことはとてもいいことですね。「服が汚れた」などと落ち込むことがあるときは、そのあとに「でも」とつけてみてください。そうすると、自然と良かったことが出できますよ!
予定は緩く、選択肢は複数を
- 予定は1つだけにすると、崩れた時に立て直しやすい。
- 予定の半分できたらOK、80点主義など、成功基準を低めにしておく。
- 遊び場が合わなかった時は、近くの公園や図書館に行くなど代替案を用意する。
- 2日連続でお出かけ予定なら、遠出の翌日は近場や室内遊び場にするなど、親の体力も考える。

mamacoさん: せっかくの休日だから、と思うとついつい予定を詰め込みたくなりますが、「これさえできればOK」というその日の目的を1つ決めておくと、満足感が得やすくなります。 また、疲れが溜まっているときは無理をせず、おうちのリビングでキャンプごっこをするなど、「家の中でお出かけ」をしてみてもいいかもしれません。
親も子どももワクワク!「行きたい」を大切に
- 親が前から行ってみたかった場所や新しい場所へ、子どもと一緒に行く感覚を持つ。
- 子どもが喜ぶ場所だけでなく、親の好きなパン屋・カフェ・公園などを小さく組み込む。
- 泊まりの旅行でも公園をチェックし、特別な観光地でなくても子どもが楽しめる時間を入れる。
- 想定外のことが起きても、今だけの思い出として楽しむ気持ちを持つ。
mamacoさん: 「子どもとどう時間をつぶそう・・・」と考えるより、「時間があるから行きたかった場所に行こう」と考えるだけで、お出かけのモチベーションが変わります。
子どもは、自分の知らない親の世界を覗くのが大好き。「ここ、パパ/ママが大好きなカフェだよ」と、いつもは行かない場所に連れて行き、ちょっと背伸びした雰囲気を一緒に楽しむのもいいですね。
無理をしない・自分も大切に
- イライラする前に、親も休憩を取る。
- 短距離でも電車やタクシーを使うなど、無理のない移動手段を選ぶ。
- ワンオペ外出の帰りに、自分の好きなスイーツなど小さなご褒美を買う。
- 親の頭痛薬や酔い止めなど、親自身の常備薬も忘れずに持つ。
- 子どもが起きてくる前に持ち物準備を済ませると、出発前のイライラを減らせる。
mamacoさん: ついつい子ども優先になりがちですが、自分のことも忘れずに気にかけてあげることは、とても大切。親が寝不足や体調不良だと、少しのことでイライラしてしまったり、判断力が鈍ってトラブルにうまく対処できなかったりします。
また、自分の好きなスイーツを買って労うのもとてもいいですね!朝からちょっと気が向かないなぁという時は、子どもに付き合ってもらいお気に入りのコーヒーを買ってから出かけるなど、まずは自分を満たしてあげるのもおすすめです。
親子で協力してお出かけしよう
- 言葉が理解できる年齢なら、「今日はパパ/ママ1人だから、できることはやってくれると助かるな」と伝える。
- 抱っこできない時は、「荷物が重いから少し歩いてね」など理由を説明する。
- 「抱っこは難しいけど、代わりにギューする?」など、代替案を出す。

mamacoさん: 案外、子どもは親に頼られると喜ぶものです。助けてもらったら「助かったよ、ありがとう」と伝えることで、「役に立てた」という自信にもつながります。
今回ご紹介したアイデアは、すべてを取り入れなくても大丈夫です。お出かけから安全に帰ってこられたら、それだけでも十分。小さな工夫を味方に、親子のお出かけを少しラクに楽しめるといいですね。

監修:mamaco
元幼稚園教諭・保育士。1児の母。大学在学中、幼児教育に興味をもち、乳幼児発達心理学やインクルーシブ教育を学ぶ。現在は子育ての傍らSNS等で子育てがラクになるコツを発信中。
【「子どもとのお出かけ」に関するアンケート】
調査期間:令和8年6月8日~6月11日
回答者:未就学児の子どもがいる男女326名(男性:135名、女性:190名、回答しない:1名)
