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子育ては他人と比べすぎない「ピーヤ」と「ダイジョブダイジョブ」の精神で!
小島よしおさんインタビュー

 2024年2月に第1子となる男児が誕生した小島よしおさん。子ども向けのライブや教育系のYouTube番組にも活躍の場を広げ、子どもやパパママから大人気の小島さんに、子育てに奮闘する日々の状況や、子育てを通じて生まれた自身の変化などについて伺いました。

小島よしおさん写真
妻と励ましあった「初めて」だらけの毎日

 息子は、今10か月(※2024年12月取材時)なんですが、いや~、長かった!やっと10か月という感じです。初めてのことって、長く感じるじゃないですか。特に最初の3か月は、初めてやることばかりで、情報収集も大変でした。やってもやっても、次の課題が出てくる。妻と二人で励まし合って、1か月過ぎたら「もう1か月頑張ろう!」と短いゴールを設定しつつ乗り越えて、だんだん慣れてきた感じです。最初のうち3時間おきだったミルクも、初めは2人で一緒にやっていたんですけど「このままじゃ2人とも倒れちゃう!」と思って、それから夜中は交代制にしました。寝かしつけも、色々試しましたね。赤ちゃんを泣き止ませたり、落ち着かせたりするのに効果があるというレジ袋の「シャカシャカ音」を録音しておいて聞かせたり。生後4か月くらいからは、お風呂の後のミルクを暗い部屋で飲ませるようにしたら、そのまま朝まで寝てくれるようになり、親も朝までぐっすり眠れるようになりました。
 今は、家にいるときは僕がなるべく子どもを見るようにしていて、だいたい朝7時にミルク、10時半に離乳食、15時にミルク、18時半に離乳食、21時にお風呂、21時半にミルク、就寝という感じです。

子育て経験で強まったお客さんへの感謝

 今まで先輩や後輩から「子どもが生まれた」という話を聞いても、裏でこんなことが行われていたとは知りもしなかったです。世の中のパパママは毎日大変な思いをしているのに、みんな顔にも出さないで本当にスゴイですよね。
 最近は、ライブでも、うちの子と同じくらいの子どもを抱きながら見ている親御さんが目に入るようになりました。中にはミルクを飲ませながら見ている人もいて。以前なら「なんで今ミルク?」という気持ちも芽生えたかもしれないけど、今は「この子にとってミルクは今なんだ!」と、理解できるようになりました。休日に子連れでショッピングモールの会場に来てくれる人を見ると、「ライブの時間を逆算して2回分のミルクを入れて家を出たのかな」とか、朝早くから並んで整理券を取ってくれる人は、「パパが先に家を出て、その間にママが支度をして店で合流かな」とか、いろいろ想像しちゃいます。みなさん貴重な時間をやりくりしてライブに来てくれている。お客さんへの感謝の気持ちが一層強くなりましたね。

小島よしおさん写真

両立を支える時間管理とサービス活用

 子どもが生まれて、仕事にも生活にもすごく変化がありました。以前は事務所からスケジュールを伝えられて、それを夫婦で共有する感じだったんですけど、今は「スケジュールが決まったら早めに教えてね」とお願いしたり、休みを増やしてもらえるように相談したりしています。泊まりで地方に行く仕事が、以前は多い時で月の半分くらいあったんですけど、今は5分の1くらいに調整してもらっています。
 生活面では、お出かけのときにミルクの逆算をしたり、前もって早めに出たりと、計画性をもって行動するようになりました。電車移動でベビーカーを使うと時間がかかるので、乗換駅のエレベーター位置などルート確認は必須ですね。
 それから、ベビーシッター利用支援や一時預かりなど、行政や民間のサービスも色々調べて利用しています。

小島よしおさん写真

僕が子どもと向き合う二人時間を大切にするワケ

 普段、子どもは妻が見てくれることが多いので、僕が家にいる時には「僕が見ているからどこか遊びに行ってきなよ」と妻に促したりします。妻が子供と別々に過ごしてもらうことで、その間はリフレッシュしてもらいたい。そうしないと、結局、妻が一緒に見ちゃうし、僕が何かしていても妻が未熟な僕のやり方に注意する事も自然と多くなるのでお互いにとってストレスになりがち。
 それから、1人で子供を見ていると、感覚が研ぎ澄まされるんですよ!僕は鼻が悪いので、それまで、子どもがうんちをしても、すぐには気がつかなかったんですけど、一人で見ている時に「あっ、今うんちした!」と、気づいたんです。そんなことからも、僕一人だけで子どもを見る時間も大切だなと思いますね。

子どもを抱える小島よしおさん写真
抱っこ紐しながらランチ。おぱぴまる(長男)にこぼさないように慎重にパスタを食べました。
ライブ経験は役立たない⁈ 子どもを笑顔にするための試行錯誤

 子育てで得意なのは、読み聞かせですね。絵本の読み聞かせは「お星さまピカピカ~ッ!」とか、思いっ切り感情豊かにやります(笑)「お月さまこんばんは~」というところで、バーンと本を動かしてみたり。そういうのを挟むと喜んでくれますね。アクロバティック系のあやしも反応がいいです。“高い高い”とかね。だけど、子ども向けライブの経験が、自分の子育てに役立っているかというと、それは、ほぼないですね(笑)ライブと実際の子育てでは、全然違う筋肉を使っている感じ。うちの子にギャグをやっても、最初は全く反応が無くて。ようやく4、5か月くらいから少しずつ反応が出てくるようになりました。最近は抱っこしながら「ピーヤ、ピーヤ」「ダイジョブダイジョブ」とか、結構本気でやっています(笑)
 逆に苦手なのは、子どもの顔を洗うことかな。不器用なので目の際まで洗おうとして泣かせてしまったことが何回かあって。妻は目の際ギリギリまで上手に洗えるんですよね。僕は怖いから手前でやめちゃうんです。僕がずっとお風呂に入れていたら、目の際の汚れがたまっちゃうんじゃないかと心配になったりします(笑)

 

子どもを抱っこする小島よしおさん写真
日光へ家族旅行。紅葉のような小さな手。
僕の“名もなき家事”は「ヌメ担」

 具体的な名前がついていないけど、生活に欠かせない家事のことを「名もなき家事」というんですね。ちょっと前から話題になっているんですよね。

(関連記事:「名もなき家事」 を広めよう!キャッチフレーズ決定~「名もなき家事」に名前をつけてみた~

 うちの場合だと、僕は「ヌメ担」ですね。お風呂の排水溝のヌメリを取る担当ってことで。あとは「虫逃がし」ですね。妻が苦手な虫を部屋の外に逃がすのは僕の役目。他には「靴下ぬき」もやっています。うちでは犬を飼っていて、普段はかわいいんですけど、なぜか靴下に固執するんです。「靴下ゾンビ」と言ってるんですけど、靴下を見つけるとすごく興奮してモンスターみたいになっちゃうので、洗濯物を乾燥機から取り出す時には靴下を抜いておきます。
 うちは、夫婦でお互いに何かしてもらったら、「ありがとう」と伝えるのを忘れないようにしてますね。それと僕は最近、自分が何かしたら、「これをやっておいたよ!」とちゃんと言うようにしています。言わないと気づかないこともあったりするので、恩着せがましく聞こえないように伝えてますね(笑)

他人と比べすぎない「ピーヤ」のススメ

 初めての子育ては、情報に振り回されてしまうことも多いけど、あまり気にしないでいいんじゃないかなと今は思います。他と比べすぎず、「ピーヤ」で。「ピーヤ」というギャグは、もともと語感が面白いと思って始めたんですが、「比止(ピーヤ)」で「比べるのを止める」という意味を後からつけました。例えば、子どもが何か月になったら離乳食とか、2回食を始めるとか…。でも、それぞれの成長スピードもありますよね。もうちょっと大きくなると、今度は受験とか。「周りがしているから」とか、そういうことになりがちだと思うんですけど、「ピーヤ」と「ダイジョブダイジョブ」の精神で。他と比べて悩むよりも、子どもに寄り添って子どもの好きなことやしたいことに気づいてあげられる時間を大切にしていきたいですね。

小島よしおさん写真

今後の目標は、笑いのパワーで野菜の魅力を伝えていくこと

 仕事での今後の目標の一つは、野菜を盛り上げることです。これまで10年以上、子ども向けに「トマトのうた」「ごぼうのうた」「ピーマンのうた」など、野菜の魅力や知識を盛り込んだ「野菜の歌」シリーズをライブや動画で歌っているんですけど、今後はもっと強いメッセージになるように盛り上げていきたいですね。2024年からは、笑いのパワーで野菜を盛り上げようと、野菜をネタにしたお笑いコンテスト「野菜―1グランプリ」を僕が主催して始めました。それを、もっともっと大きな大会にしていきたいです。
 プライベートでは、時間に追われない生活がしたいです。自分にあまり宿題を作らずに。理想は「今日は何しようかな」っていう生活ができたらいいなと。それで、夏は北欧、冬は南国で生活というのが夢です。

小島よしおさん写真