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知っトク!ラクする!みんなの育児テク
~ライフハック【育児編】~

 家事も子育てももっと効率的に行いたい!思い通りにいかない子供たちとのやりとりをスムーズに進めるためのテクニックは知っていて損なし!そこで、パパママたちが実際に使っているテクニックやちょっとしたコツ=ライフハックをご紹介します。
 今回は「育児編」。(「家事編」はコチラ)育児に苦戦している、子供の予想外の行動にアタフタしてしまうというパパママでもすぐに試せる簡単なものを集めました!今回もオススメ順でお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
<記事:杉山錠士(「パパしるべ」編集長) 監修:小﨑恭弘(大阪教育大学教授)>

<子育てのライフハック:親子コミュニケーション編>

1 朝のお支度はイラストで子供をナビゲート!

子供のお支度の手順をイラストと共に描いて貼っておいて、「次は何やるんだっけ?」と聞くと、「お着替え!」、「歯磨き!」といったように自分から動いてくれるようになるというライフハック。言葉より絵の方が理解しやすい子供も多いので、とても有効な方法。また、自分で考え動くことで、自主性を育むことにもつながるやり方です。

朝の支度のイラスト

2 「ママがいい!」と泣かれた時にはこの一言、「パパも(ママがいい)!」

これはいい返し!この一言で、一気に同じ思いを持った仲間になれそう。子供が産まれてから、ママを子供にとられたと感じているパパにとっては、もしかしたら言いづらいホンネなのかもしれません。

3 子供に片付けてもらうためのコツ

お片付けしないときは、大人が先に始めて「どうしよう…上手くできない」と困っていると、子供が手伝ってくれるというテクニック。子供は誰かの役に立つこと、感謝されることが大好きなので、これはいいですね!手伝ってもらったら「ありがとう」を伝えることを忘れずに。困っている人を手助けする習慣も身に付きます。

片付け

4 「買って!」とごねられたら…

「ごねられたら「あれは?これもどう?」と逆にどんどんオススメしてみると、悩んだ結果、買わなかったり、気持ちが落ち着いてくれたりするというライフハック。頭ごなしに否定するのではなく、子供の気持ちをいったん受け止めることは大事なので、とてもいい対応です。

5 声掛けにもひと工夫!走り回るのをやめてほしい時

「歩くよりもゆっくりのスピードで走ることはできる?」と言うと、いい感じの速さになるというライフハック。「してはいけないこと」を伝えるよりも「してほしいこと」を明確に伝えた方が、子供は素直に行動してくれることが多いので、この言い方はとてもオススメ。

6 不機嫌な時は、ぬいぐるみでコミュニケーション

子供は感情をコントロールすることが未熟なので、なかなか切り替えができません。そんな時に大人がうまく雰囲気を変えて、気分転換してあげることが大事。子供が好きなぬいぐるみであれば、機嫌が直るきっかけになります。

ぬいぐるみ

7 ジェットコースター気分でお風呂にGO!

なかなかお風呂に入ってくれない時、遊園地のスタッフになりきって「お客様、パパジェットコースターにようこそ!今ならお風呂行きのジェットコースターに乗って遊べますが、いかがでしょうか?」と提案するというテクニック。なんて素敵なお誘いでしょう!子供にとっては生活全部が遊びですから、大人も遊び心を持って子供と一緒に楽しむことが大切ですね。

さて、続いては育児全般のライフハックです。

<子育てのライフハック:育児全般編>

1 抱えてスクワットをするとあっという間にグッスリ

みんな苦戦する寝かしつけのライフハック。スクワットの上下運動が子供を眠りに誘います。子供の成長とともにパパの筋肉や体幹も鍛えられたら一石二鳥ですよね!ただし、落としてしまわないように細心の注意を。

2 泣き止まない時の対処法!頭の上におもちゃを乗せてみて

保育士もよく使うテクニック。おもちゃ以外にもハンカチでもなんでもOK。頭の上に何かが乗っているだけで子供にとっては面白い出来事。さらに、それが「落ちそう…落ちそう…あ、落ちた!」と思ったとおりになることがまた面白いのです。子供は自分が思ったとおりのことが起こることに安心感や楽しさを覚えます。何度でもやってあげましょう。

3 子供との遊びに風船を!

風船はテクニックゼロで遊べる最高のアイテム。膨らませて飛ばすだけで、子供がエンドレスに笑ってくれます。飛ばしたり、叩いたり、大きさを変えたりバリエーションも無限大。常備しておくのにオススメなアイテムです。

4 飲み物をこぼす=「液体の実験」と捉える

何事も上手くできない子供にイライラしてしまうこともありますよね。「こぼした」という子供のちょっとした失敗も、視点を変えてみましょう。必要以上に責められないことが、のびのびと育つことにつながります。パパママも気持ちの切り替えを上手くできるように工夫していきたいですね!

液体の実験

5 飽きてきた絵本を最後から読むと、また楽しめる!

小さい子にとって、“絵本は最初から順番に読むもの”という概念はありません。何度も読んだ絵本でも、ページの順番を変えるだけで新鮮に映ります。ひとつのものを工夫して、いろいろな楽しみ方をしてみましょう!

6 言い間違いをメモって、あとでホッコリ

次々とかわいさがアップデートされるので、以前のかわいさは忘れてしまいがち。だからこそ、メモでも動画でも写真でも、子供の成長記録はできるだけ残しておきましょう。子供自身が過去の思い出を見返すことも大切で、自分が大事にされていたことを感じることで、自尊感情を育むことも期待できます。

言い間違え

いかがでしたでしょうか?参考になるもの、試してみたいものはありましたか?

子供一人ひとりに個性があるので、ご紹介した方法が必ず上手くいくとは限りませんが、ポイントは「面白がる」「場の空気を変える」ということ。大人が良い雰囲気をつくることで、楽しい時間はきっと増えるはずです。子育てには大変なこともたくさんありますが、せっかくなら子供との限られた時間をポジティブに楽しみましょう!

 

記事:杉山錠士
子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長
ファザーリング・ジャパン会員。兼業主夫放送作家(株式会社シェおすぎ所属)。
18歳と10歳という年の離れた二人の娘を子育てする兼業主夫放送作家として、FMラジオを中心に情報番組、子育て番組などの構成を担当。子育てに関わるWEBメディアでの執筆や、全国でのセミナーや講演は多数。

小﨑恭弘

監修:小﨑恭弘
大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門 (保育学) 教授
大阪教育大学附属天王寺小学校長
97年武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科終了。09年関西学院大学大学院人間福祉研究科後期博士課程満期退学。91年西宮市市役所初の男性保母として採用。市役所退職後、神戸常盤大学を経て、現職。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」「父親支援」。子育てに関する著書多数。