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子育てマンガ「子供はパパの真似をする?」
プロフィール
エイイチ
東京のデザイン会社に勤めた後、フリーランスのイラストレーターに。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門優秀アニメ賞を受賞するなど、アニメ、漫画、イラストの制作で頑張るパパ。
それってパパの真似かも!?子供の「お手本」になろう
子供たちはパパをよく見ています。
子供たちの生活で直してほしいなぁ、と思うポイントは案外パパの真似かもしれません!?
今回は、
子供の良い見本となるために、パパが家庭内でどう振る舞ったら良いのかを解説!
それってパパの真似かも!?子供の「お手本」になろう
パパやママの普段の姿が子供にどう影響するのか、また良いお手本となるために何ができるのか、主に子供の生活習慣について研究している東京都市大学人間科学部 准教授の 泉 秀生 先生にお話を伺いました。
子供の観察力は素晴らしい
子供たちは、親が想像している以上に親のことをよく見ています。
例えば、まだほとんど言葉を話せない1歳くらいの子でも、パパやママが電話をする姿を真似て、テレビのリモコン等で何やらおしゃべりする様子が見られます。実際に、私の娘が4歳くらいのとき、友達と喧嘩して「言いたいことがあるなら口があるでしょ。しっかり口で言いなさい!」と言っていました。これは私が娘を叱るときによく口にしていたフレーズなんです。「よく覚えているものだなぁ」と感心しました。
親の姿が、子供にとっての「正解」
子供にとって、家庭は最初の「社会」です。そのため家庭内での親の姿が「正解」だと認識します。
パパが洋服を脱ぎっぱなしにしたら、子供にとってそれが「正解」になってしまいます。ママが注意したときに「だってパパもやっているもん」と言われてしまいます。そのため、子供に何かを身につけてほしいときは、まずは見本となる姿を、パパ・ママ自身が示してあげることが大切です。
パパとママが率先してやろう
例えば、「おはよう」や「ありがとう」をキチンと言える子供に育ってほしいなら、家庭内でまずパパとママが率先して言うようにしましょう。そうすれば子供もそれを真似し、挨拶やお礼を伝える習慣が自然と身についてきます。
友達におもちゃを借りる時に「貸して?」「どうぞ」「ありがとう」という一連の流れができない子もいます。また、お茶が欲しいときに、「お茶」としか言えない子供もいます。こうした子供の姿にも、パパとママの普段の様子が反映されているのかもしれません。
家の中でのちょっとした夫婦間、親子間の会話でも、「〇〇ください」「どうぞ」「ありがとう!」等としっかりと会話のラリーをすることを心掛けてみましょう。そうすることで、子供は自然にコミュニケーションの仕方を学び、家庭外でもキチンと言える子供になるはずです。
頭ごなしに言うのは逆効果
子供はパパやママとは違う人間で、一人一人個性があります。やってほしいことを強要しようとしても、子供には響きません。
例えば、テレビやゲームに夢中な子供に対し、「違う遊びをしなさい!」とか「もっと本を読みなさい!」などと頭ごなしに言っても逆効果です。
こんなときは、さりげなく他のおもちゃを目の前に出して遊んで見せたり、パパ自身が楽しく本を読む姿を見せたりしてみませんか。楽しみ方を示したり、様々な選択肢を教えてあげたりすることで、子供の興味は自然と広がっていくはずです。
冷静かつ建設的な議論は子供の成長にもプラス
パパの姿が子供にとって良い見本となることがあれば、当然悪い見本となってしまう場合もあります。
家庭内暴力はもちろん言語道断で、いわゆる「面前DV」は、子供の脳が委縮してしまったり、会話が出来なくなったりするなど、発育・発達に深刻な影響を及ぼすことが報告されています。
ママとの間で意見のすれ違いなどが生じたときは、冷静に、建設的に話し合うことが大切です。議論によって落としどころを探る態度を子供に見せていくことで、きっと子供も同じように、建設的に物事を解決していける大人に育つと思います。
無理は禁物。何より大切なのは、パートナーへの思いやり
「子供の良い手本にならなければ!」と思って、無理をして良いパパを「演じる」必要はありません。パパが背伸びをしても、小学校に入るくらいの年齢の子であれば「パパ無理しているな〜」と見透かされてしまいますし、パパ自身も息苦しくなってしまうと思います。
まず大切なのは、パートナーを思いやることです。夫婦関係が良好で、家庭内が穏やかであれば、子供は家の中で安心して甘えられて、外では「いい子」でいられるものです。
子育ては大変なこともあると思いますが、ぜひ夫婦で一緒に悩み、尊重し合い、協力しながら取り組んでみてください。二人のそんな姿も、子供はしっかり見ているはずです!