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  5. 第34回:日常生活にゆとりを!時間を生み出す家事のコツ
第34回タイトル画像
日常生活にゆとりを!時間を生み出す家事のコツ

目次

子育てマンガ「家電でカンタン時短」

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プロフィール
エイイチ
東京のデザイン会社に勤めた後、フリーランスのイラストレーターに。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門優秀アニメ賞を受賞するなど、アニメ、漫画、イラストの制作で頑張るパパ。

日常生活にゆとりを!時間を生み出す家事のコツ

暮らしの基本ともいえる「家事」。
でも、忙しくて日々の家事をこなすのが大変…
と悩むパパ・ママも多いのではないでしょうか。
毎日やる必要があるからこそ、少しでも家事に費やす時間を減らして、
ゆとりのある生活を送りたいですよね。

そこで今回は、
家事の負担を減らすコツや、
時間を生み出す家電の活用法をお伝えします!

3つの心構えで家事を快適に!

 忙しいパパ・ママが家事の負担や時間を減らすにはどうしたらいいのでしょうか?家事代行サービスの株式会社ベアーズ取締役副社長である高橋ゆきさんに伺いました。

高橋ゆきさん

家事の負担を減らす心構え

大きく以下の3つのことを意識するだけで家事に対する考え方が変わると思います。

1

家事を楽しもう

2

家事はしなくてもいい

3

予防と習慣

 まず、1番目の「家事を楽しもう」について。最近はWell being(ウェルビーイング)という概念を大切にする社会づくりがあり、私もこの考えに賛同しています。Well beingの定義として世界保健機関憲章前文には、「健康とは肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、全てが満たされている状態」と記載されています。このWell beingを意識して、「いま、楽しい」「いま、幸せ」という良い状態を維持する生活を目指すことが大切だと思います。

 家庭を例に考えてみると、「パートナーのご機嫌をとるために、家事を嫌々やっていないか?」「一度きりの人生で、今しかない我が子の成長を見届けなくてよいのか?」と自分に問いかけて欲しいです。「自分の人生を豊かにするために家事や育児を行おう」というマインドに変換することで、自然と家事を楽しもうとする姿勢に変わるのではないかと思います。

高橋ゆきさん

 2番目の「家事はしなくても良い」という考えは、家庭内の不穏な空気の解消に繋がります。家事をやらされていると感じたり、相手に家事を押し付けることで夫婦関係がギクシャクしてしまうのは非常にもったいないです。

 そのためにまずは、夫婦で必要な家事について話し合い、リストアップし、お互いが「したい家事」を分担してみてください。すると、「やらなくてはならないが、やりたくない家事」が残ります。その家事を、最初はお互いが補うように行ってみて、それでも難しいようであれば、家事代行サービス等にアウトソーシングをすることで、自分達が「しなくても良い」状態を作るという選択肢もあります。

 そして、最後の「予防と習慣」についてです。年末になると時間をかけて大掃除をする人も多いと思いますが、結論、毎日予防と習慣を続けていれば大掃除は必要ありません。 コツは、大きな汚れになる前に毎日少しずつケアをすることです。例えばキッチンの水栓まわりを毎回サッと拭き取ったり、入浴後は鏡を水で流したりと、使い終わる度に汚れをリセットすることを心がけましょう。日々の小さな心がけが、後々大きな時間の節約につながります。

家事代行の画像

手作り掃除グッズで掃除の時間を短縮!

 家事は楽しむことが大切であることをお話ししましたが、いざ家事をしようと思ってもハードルが高いと思う方もいますよね。特に掃除は、マイナスの状態をゼロに戻す作業のため面白みを感じにくい家事の一つだと思います。そこで、普段使っている簡単なもので楽しく快適に時短掃除ができる手作りグッズをご紹介します!

◎子供と一緒に拭き掃除ができる軍手ぞうきん

軍手雑巾の画像

 両手にゴム手袋などをつけ、その上から軍手を着用します。これだけで、手がそのまま雑巾代わりとして機能します。子供にも軍手をつけてもらいゲーム感覚で一緒に掃除をしてみましょう。掃除のしにくい観葉植物の葉っぱを拭いたり、リモコン、ブラインド、自転車など様々なところの拭き掃除に役立ちますよ!

◎ストッキングだんご

ストッキング団子の画像

 使わなくなったストッキングと靴下を使用することで、簡単にほこりを吸着できるストッキングだんごがつくれます! 作り方は、ストッキングを片足の太ももあたりで切り取り、つま先部分にきつめに丸めた靴下をいれて、丸めるだけです。靴下によって大きさが変わるので、好みのサイズを作って使ってみてください。 ストッキングは柔らかい素材で静電気を帯びているので、繊細なほこりを取り払ったり、靴磨き、鏡磨きにも応用が効きます!

テクノロジーはパパとママの味方!時間を生み出す家電活用法

 AIの技術やIoT(※)の発達による家電の機能の向上は、多くの家庭の家事をサポートしてくれています。
今回は、家電を使うことで時間を生み出すテクニックについて、家電ライターとして多くのメディアで家電の紹介をしている田中真紀子さんにお話を伺いました。

※「Internet of Things」の略称。「モノのインターネット」。家電製品等のモノがインターネットにつながり、遠隔操作等が可能となる技術。

田中真紀子さん

時間を産み出す“時産”家電を使おう!

 掃除、洗濯、料理等、日々行う必要がある家事はたくさんありますが、ロボット掃除機やドラム式洗濯乾燥機等の便利な家電を使うことで、ほったらかしでもそれらの家事を行うことができ、その分自由に過ごす時間を生み出すことができます。

 その変化は、1日単位で見ると感じにくいかもしれませんが、例えば毎日20分の掃除を7日間した場合、週に140分を掃除時間に費やしていることになります。しかし、ロボット掃除機を平日に使い、週末の2日だけ掃除機を使うなら自分で手を動かす掃除は40分だけで完結し、100分のゆとりを生み出すこととなります。
このように1週間単位でみると、家電を有効に使うことのメリットを感じることができますね!

スマート家電イメージ写真

家電の特徴を大紹介!

 忙しいパパ・ママの心強い味方となる時産家電の例をご紹介します。

<食器洗い乾燥機>

取り入れることでクオリティ・オブ・ライフが変わるものに食器洗い乾燥機が挙げられます。あるメーカーの調査では、1回の食器洗いに費やす平均時間は20分とのこと。食器の量にもよりますが、1日に複数回行う食器洗いを食洗機に頼ることで生まれる時間は大きいのではないでしょうか。
実は手洗いで食器を洗うよりも節水になるため、SDGsの観点からも使う価値のある家電です。また、洗剤の除菌効果も高く手荒れしにくい点もメリットです。

<ドラム式洗濯乾燥機>

ドラム式洗濯乾燥機は天候に左右されず洗濯を回せますし乾燥まで済ませられ、干す時間や労力が必要なくなるので、時産効果は非常に大きいです。また、最近では、温水による洗浄力の向上も見られます。
最近はスマートフォンで、洗濯機を回すこともできる機種も増えており、帰宅する時間を逆算して洗濯機を回しておけば、洗濯物を帰宅後すぐ取り込めるので、家に帰ってから洗濯機を回す時間を短縮することができます。

<ロボット掃除機>

ロボット掃除機を使うことで、掃除機をかける時間と労力が削減されます。ロボット掃除機を使い始めると、なるべく床に物を置かないようにするなど、部屋を片付ける習慣が身に付くという声が聞かれます。また最近は、ダイニングテーブルの椅子をテーブルに引っ掛けて浮かせられるものも登場しており、ロボット掃除機が動きやすい家庭環境作りをするのも一つの手です。
一度、ロボット掃除機が動きやすい環境が整えば、自分の手で掃除する手間と時間が大幅に軽減されますので、長い目でみると大きな時産効果が期待できます。

<電気調理鍋>

コロナ禍で家庭の時間が増えたことで、電気調理鍋の普及が進みました。材料を切って投入するだけで調理ができる点や、予約機能があるため帰宅時間に合わせて料理を完成することができ、かつおいしい食事が食べられることで非常に人気です。
より時間を効率化させるためには、毎日食事の度に食材を切るのではなく、週末など時間があるときにまとめて具材を用意することで更に調理の時間を少なくすることができます。

ドラム式洗濯機とロボット掃除機写真

夫婦で話し合って、家電を選ぼう!

 家電が便利なことは明白ですが、金額が高いものも多いため購入するのはハードルが高いと思う方も多いかもしれません。そのようなご家庭では自分達が苦手な家事について話し合い、どうしても必要なものを選んでみてください。
私の場合は、家事の中で掃除が苦手であったため、ロボット掃除機を取り入れました。掃除をしなくてはいけないというストレスから解放されましたし、ロボット掃除機ではゴミを集めきれなかった箇所の掃除を夫が自主的にしてくれるようになり、時間と心の余裕が生まれました。
家事分担を見直すきっかけとしても夫婦で話し合いの場を持ち、各家庭にあった家電を取り入れてみてはいかがでしょうか。

ちょっとした心がけや家電によって、家事を省力化できることがわかりました。
家電に頼るのは手抜きなんじゃないか?という後ろめたさを感じる必要はありません。家電を上手に活用することで、夫婦のコミュニケーションや子供と触れ合う時間を作り出すことができれば、ゆくゆくは家族のWell beingにつながるのではないでしょうか?