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目次

子育てマンガ「育業のコツは先輩パパに聞け」

 

おつかいは任せて!パパは買い物上手

プロフィール
エイイチ
東京のデザイン会社に勤めた後、フリーランスのイラストレーターに。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門優秀アニメ賞を受賞するなど、アニメ、漫画、イラストの制作で頑張るパパ。

 

“育業”パパを応援!プレパパに向けた先輩パパからのアドバイス 

10月からは、「産後パパ育休(出生時育児休業)制度」がスタートし、誰もが育業しやすい社会の実現に向けた取組が加速しています。

今回は、
プレパパや育業を検討中の男性向けに、
先輩パパからのリアルな声やアドバイスをお届けします!

“育業”パパを応援!プレパパに向けた先輩パパからのアドバイス 

 東京都は、「育休」を「仕事を休む期間」ではなく「社会の宝である子供を育む期間」と考える社会のマインドチェンジに向けて、育児休業の愛称を募集し、8,825件の応募の中から「育業」に決定しました。今回は、育業パパ応援キャンペーンの一環として、育業経験のある3人の先輩パパに、育業中の過ごし方や反省点、プレパパへのメッセージを伺いました!

育業は仕事より大変…でも、子供や妻との距離がうんと縮まった!

 

【先輩パパ①】広告代理店勤務 Tさん(40代) 

家族構成:Tさん、妻(会社員)、長男
育業期間:長男の生後3週間目から約1か月

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夫婦の役割分担

授乳は妻しかできない分、おむつ替え、ミルク作り、掃除・洗濯等を積極的に行いました。
その他は、明確な役割分担は決めず、状況に応じて手が空いている方が対応しました。

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育業前に準備したこと

各種手続きや買い出し等は、パパが頑張りました!必要な手続きやグッズは、自治体や産院等によっても異なるので、事前のチェックが大切です。

〈確認事項〉
・出産育児一時金、出産手当金、育児休業給付金などの確認
・産院までの交通手段の確認

〈準備したもの〉
・ベビー服、紙おむつ、おむつ交換グッズ(おしり拭き、おむつ用ゴミ箱)、授乳用品(哺乳瓶、母乳パッド)、粉ミルク、お風呂用品(ベビーバス、ベビーソープ、ガーゼ)、チャイルドシート、抱っこひも 等のベビー用品
・母親向けのマタニティー用品(パジャマ、下着、タオル、洗面用具等)の準備
・入院時に必要な書類(母子手帳、診察券、健康保険証、印鑑等)の準備

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家事・育児のスキルアップ方法

赤ちゃんの世話の仕方、食事や衛生面のケア、事故予防等、ネットや育児本を駆使して、情報収集しました。思い立ったら調べて、すぐに実践してみるといった具合でした。
出産前まで、洗濯、食器洗い、部屋の掃除はほとんど妻が行っていましたが、やったことがないからと尻込みをせず、妻にやり方を教わったり、見よう見まねで覚えたりしてスキルアップを図りました。

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育業を振り返って

子供と触れ合う時間が多くとれ、妻と子育てを共有できたことが良かったです。おかげで子供が自分によくなついてくれました。今は2才で「イヤイヤ期」真っ最中ですが、「パパいや、ママがいい」ということはほとんど感じません。育児は大変だけど、子供はやっぱりかわいい。だから、どんな苦労も乗り越えられると実感しています。

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プレパパへのメッセージ

できるならぜひ育業をやった方が良いと思います。でも、育業の方が仕事より大変だと感じたので、そこは覚悟してください!
仕事は自分のペースでコントロールできますが、赤ちゃんのお世話は待ったなしです。夫婦で話し合って計画的に・・というゆとりはなく、すべてが赤ちゃんのペースで進んでいきます。とても大変でしたが、かけがえのない時間を過ごすことで、子供や妻との距離もうんと縮まりました。

 

 

育業して損することは「ない」 メリットしかない!

【先輩パパ②】映像業界勤務 Yさん(30代) 
家族構成:Yさん、妻(会社員)、長男
育業期間:長男の生後4週間目から1週間、4か月目から約7週間の2回

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1日のスケジュール例 

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心掛けて良かったこと

できるだけ、子供と触れ合うことを意識しました。子供をあやしたり、おむつ交換等も積極的にやりました。おかげで、子供はこういうときに落ち着く、こういう理由で泣くといったことがよくわかり、子供への理解が進みました。

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育業を振り返って

妻と一緒に我が子を育てているという実感を持つことができ、最低限の育児スキルや知識を身につけることができました。妻からも、相談相手が常にすぐそばにいたので安心できたと言ってもらえました。

育業中に子供と触れ合う時間がたくさん取れたので、今でも「パパいや!」という感じはありません。

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プレパパへのメッセージ

育業をして損することは、自分、妻、子供にとって全くなく、メリットしかないと断言できます。家に帰ったときに、子供が笑顔で迎えてくれることの嬉しさは、実感してみないとわかりません。育業しないのはもったいなさすぎます。チャンスを逃さず、是非やってみて、その良さを実感してみてください!

 

 

出産後のママの負担は想像以上、最大限の配慮を。パパも無理しすぎないで…!

【先輩パパ③】公務員 Sさん(30代)

 

家族構成:Sさん、妻(公務員)、長女

育業期間:長女の生後5か月目から6か月間

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1日のスケジュール例

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育業前からやっていて良かったこと

どのような育業期間にしたいか、役割分担はどうするか等、育業前から妻とよく話していたため、おむつ替え、寝かしつけ、洗濯、洗い物等、育業中自分のやるべきことに主体的に取り組むことが出来ました。

また、妻の妊娠中から成長記録や写真共有のスマホアプリを活用し、エコー写真など貴重な思い出として残すことができました。

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育業中の過ごし方

ずっと家にいると親子ともに飽きてくるので、近所の子育て支援施設でよく遊びました。遠出して大きな施設に行かなくても、近所で十分でした。行政施設は、子育てサービスや地域のイベントについての情報が収集でき、地域のパパママと交流できるメリットもあります。

また、家事育児の合間の時間を利用して、家族の将来を見据えた保険や家計の見直しを行いました。

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もっとやっておけば良かったこと

出産直後は妻が心身ともに不安定だったため、「子供を産んでくれて本当にありがとう」や、「無理しないでゆっくり休んでいてね」等の声掛けがもっと出来たら良かったと反省しています。

また、仕事復帰後、子供がなかなか寝付かず困った(夜中に何度も起こされて、寝不足で仕事に行くのは辛い…)ので、育業中に、子供が自力で眠るための練習(いわゆる「寝んねトレーニング」」を、ネットや本のアドバイスに沿ってもっとしっかりやっておけば良かったです。

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育業を振り返って

子供と過ごす時間を多くとれたことはもちろんですが、復帰後の両立を見据えた家事育児のスキルアップ(家事育児の時短グッズの購入・活用を含む)、今後の家庭生活や自分のキャリアの見直し等、これから長く子育てする上での基盤を築けたことが本当に良かったです。

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プレパパへのメッセージ 

出産時や出産直後の女性の心身の負担は男性の想像以上だと思うので、自分が「これで十分!」と思う以上に、ママのメンタル面の気遣いや、「何でも率先してやる!」という姿勢が重要だと思います。

一方、頑張りすぎるとパパも疲労が溜まりますので、「育児の合間を縫って身体を休める、気分転換をする」、「辛くなったら友達や親などの頼れる人に相談する」等、無理しすぎないようにすることも大切です。

“遊び”を通じてパパと子供の絆を深めよう!

 いかがでしたでしょうか。 育業したくても「職場に迷惑をかけるんじゃないか…」と悩んでいる方へ、あなたの一歩が、生活を変え、職場を変え、そして世の中を変える、大きな一歩につながります。 育児は「未来を担う子供を育てる大切で尊い仕事」です。 胸を張って職場で「育業します!」と当たり前に言える社会を皆で実現していきましょう!

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