令和4年度東京都女性活躍推進大賞 大賞を受賞したマム・スマイルは、無料子育て情報誌「イタバシーナ」の制作などを通じて、ママの社会復帰と地域活性化を推進している団体です。
今回は、マム・スマイルによるスペシャル企画!これまでの活動を通して出会ったママたちの家事・育児に関するリアルな声を、全3回にわたりお届けします。
第1回目のテーマは「みんなどうしてる?『名もなき家事』上手な分担法」。
「名もなき家事」とは、洗剤の補充やゴミ袋の付け替えなど、明確な名前が付いていない、ちょっとした家事のこと。一つひとつは小さな作業かもしれませんが、家族が快適に過ごすために必要なことばかりです。定期的に行ったり、一人で担ったりすると、大きな負担となるため、「名もなき家事」をいかに分担していくかが大切です。
「名もなき家事」に対するママたちの本音
以前に比べ、パパも家事を分担してくれるようになったと聞きますが、実際にママたちに「名もなき家事」について聞いてみると、不満の声がチラホラ…。
・「ゴミ捨てに行ってはくれるけれど、部屋中のゴミを集める方が大変で、それはやってくれない」
・「ペットボトルを捨ててくれるけど、ラベルやキャップを外すところまではやってくれない」
・「ハンドソープの詰め替えはしてくれるけど、その詰め替えたもののストックが無いことまでは気づいてくれないし言ってくれない」
・「洗濯機を回して干すところまでやってくれるけれど、そでが中に入ったまま洗っていたり、シワをのばさずに干したりしている」
・「子供の保育園の準備など、細かいことは言わないとわからない」
パパはそもそも「名もなき家事」があることに気づいていないという声や、やり方の違いや頼む手間から、「ついつい自分でやってしまう」という声も多く聞かれました。
我が家の工夫を公開! 「名もなき家事」はこうして分担
「名もなき家事」をはじめ、家事・育児をうまく分担するにはどうしたら良いのでしょうか。具体的な工夫をママたちに聞いてみました。
<家事の見える化>
・パパにやってほしいことを紙に書いて、目につくところに貼っておく。
・ホワイトボードに調味料やティッシュなど、ストックが無くなりそうなものを書いて共有。
・夫が細かい物の片付けもできるように、整理して物の位置をちゃんと決めておく。
・ハンドソープなどのストックは見える場所に置いておく。
・子供の登園時の朝の工程のチェックリストを貼って、サポートする大人がそれを見て準備の作業を統一化する。
・朝の準備と帰宅後のタスク、お手伝いをマグネットに書いて、順番に並べておく。終わったものから子供が裏返す。
<家事の簡略化>
・週3日は宅配のミールキットを使う。
・家事代行サービスを活用する。
・毎週金曜日はカレー、日曜日は豚汁など曜日でメニューを決めておく。
<アプリの活用>
・スケジュール管理アプリで子供の予防接種や健診などのスケジュールを夫婦で共有する。
・保育園と学校からのお便りを共有するためのLINEグループを作成して、夫婦で共有する。
・冷蔵庫の中の物や買った物、子供のイレギュラーな予定変更など、思った時にすぐLINEで報告・連絡・相談。やってほしいことは理由まで伝える。
<伝え方>
・やってくれた時には「○○までやってくれたの?ありがとう!」と大げさに伝えている。
・「洗濯物を干す時にシワをのばしてくれると嬉しい(助かる)」と具体的に伝えるようにしている。「子供の髪の毛をドライヤーで乾かす前に、ブラシで髪をとかしてくれると嬉しい」 「トイレットペーパーを替えた時に、残りが少なかったら教えてくれると助かる」など。
ママたちのリアルな家事分担の工夫は、どれも試してみたいものばかりです!
また、在宅勤務が増えたことで、パパが普段見えていなかった家事に目を向けるようになってくれたというママも。1日家にいることで、ママの日中の大変さをわかってくれたそうです。一度パパに家のことをまるごとお願いして、全体像を見てもらうのも大事かもしれません。
チェックシートで現状把握
まずは夫婦で「名もなき家事」があることや、その分担状況を知ることが大切です。ママたちの声をもとに、代表的な「名もなき家事」をピックアップしてみました。
実際にチェックシートをパパにやってもらうと…
チェックシートに取り組むことで、パパたちは「名もなき家事」の負担がママに偏っていたことに気づき、これからはもっと分担していきたいと考えたようです。
ママとパパでうまく分担できれば、よりよい夫婦のパートナーシップを築くことにつながります。是非、夫婦で「名もなき家事」について話し合ってみてください!