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  5. 第25回:迫力ある動画を撮るには?

目次

子育てマンガ「迫力ある動画を撮るには?」

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プロフィール
エイイチ
東京のデザイン会社に勤めた後、フリーランスのイラストレーターに。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門優秀アニメ賞を受賞するなど、アニメ、漫画、イラストの制作で頑張るパパ。

パパは家族の専属カメラマン!写真や動画で思い出を残そう

スマートフォンのカメラの性能が向上し、普及したことで、
誰もがどこでも手軽に写真や動画を撮影できるようになりました。

子供の成長を視覚的に感じ、保存ができるツールとして、
また家族の思い出を残す方法として最も有効である写真や動画。

今回は、
写真が育児や家族に与える影響や、
写真・動画を上手に撮るコツを

専門家の方に伺いました。

カメラを通してコミュニケーションをとろう

  写真はきれいに撮ることに注力しがちですが、撮った写真をどのように振り返るかが重要となります。

 そこで、教育評論家であり、写真を通じて子供の自己肯定感を高める「褒め写プロジェクト」のリーダーとしても活躍する親野智可等(おやのちから)さんに写真を通じた子供とのふれあい方について伺いました。

自己肯定感と他者信頼感を高めるための写真

 私は約35年以上教育に携わり、教員時代の実体験や多くの教員の方と話をしてきたことを通じて感じている、基本的信頼感を高めることの重要性を伝えたく、今の活動をしています。

 子供にとって人間関係の構築の第一段階は「親とのコミュニケーション」です。学校で先生や友達にどれだけ褒められたとしても、子供が基本的信頼感と呼ばれる自己肯定感と他者信頼感(他者や世の中に対する信頼感)を身に付けるベースとなるのは親との関係値です。子供と親が信頼関係を高めるためには当然日々のコミュニケーションも大切ですが、写真はその関係構築に更に重要な役割を果たします。

写真はデジタルではなく現物で!

 スマートフォンのカメラ機能の向上は、誰もが簡単に思い出を残す方法として恩恵を与えてくれました。しかし、撮ったその写真を子供は見ていますか?撮った写真を子供と見ながら、思い出を振り返りましたか?写真の醍醐味は、思い出を味わうものと考えています。 そのために、子供と一緒にスマホの写真を見ながら、印刷して残したいものを選び、選んだ写真を玄関やトイレなど生活の動線に飾ってみてはどうでしょうか。

 私が教員時代に家庭訪問をしたある家庭では、パパと子供の写真がたくさん玄関に飾られていました。パパが遠洋航海の船員で、長い期間パパの姿をみることができないので、パパの存在を伝えるために飾っているとのことでした。子供は玄関を通るたびに、パパの存在を思い出し、愛されていることを感じて他者信頼感の形成に繋がりました。

 また、別の家庭では、子供が縄跳びをしている姿やお風呂洗いの様子、何かを達成したときの様子など、日常生活の写真を飾っていました。この子供はその写真について、「僕はこのとき、すごく頑張ったんだよ。」と楽しそうに話してくれました。子供は日々新しいことを発見するため、毎日が目まぐるしく過ぎ、中々過去のことを思い出そうとしても思い出せません。しかし、このように写真を常に見る環境があることで、自分がどれだけ頑張ってきたかを思い出し、成功体験を記憶に刻み自己肯定感を高めることができます。

写真を見ながらのコミュニケーション方法とは?

 子供と写真を見ながらコミュニケーションをとる場合は、子供にたくさん話してもらうことを意識します。「このとき何を頑張ったんだっけ?」「どうしてうまくいったのかなあ?」と聞くことで、子供自ら感想を話してくれます。このような会話を大切にしてください。

 また、子供が貼りたい写真と親が貼りたい写真はちょっと違うこともあります。ですから、いつも親がプリントアウトする写真を選ぶのではなく、一緒に選んだり子供に選んでもらったりするのも良いと思います。写真を飾ることで、子育て中のママやパパにとっても、「子育て頑張ってきたなあ」、「明日もがんばろう」といった活力や夫婦仲の向上にもつながると思います。

我が子の成長を魅力的に撮るための撮影術

 スマートフォンで手軽に子供の撮影ができるようにはなったものの、中々イメージ通りの写真や動画が撮れないことに悩むパパ・ママも多いはず。そこでもっと上手に撮影できるようになりたいパパ・ママに向け、動画・撮影のプロとして40年以上活躍し、講師や執筆活動も行う斎藤行成さんに、子供を魅力的に撮るコツを教えてもらいました!

大前提はコミュニケーションによる信頼関係づくり

 カメラの性能が上がり撮影へのハードルが下がっていることは非常に良いことだと思います。しかし、どんなに良いカメラであっても撮影するのは人間です。子供の撮影に関しては、表情を引き出したり、等身大の姿を思い出に残したいと思います。

 そこで重要になってくるのは、子供との信頼関係を作ること。そのためには、撮影中もたくさん会話をして、子供が構えることがなく、リラックスをした表情を引き出すようにしましょう。また、遊んでいる姿を離れて撮ることも必要ですが、より現場感を引き立たせるためには、一緒に遊びながら撮影することを心掛けてください。子供との会話を撮る場合は、カメラは子供に向けながら、自身は子供と目を合わせてシャッターを何度もきると自然な様子を撮ることができます。

これだけは抑えておきたい、撮影時の基本

①カメラの高さは子供の目線に合わせましょう
 まずは、子供と同じ目線で写真を撮ることを意識します。これは子供の年齢を問わず、背丈や状態に合わせて、アングルを変えることで臨場感のある写真を撮ることができます。 特にハイハイしている様子を撮りたい時は、上からではなくカメラを地面スレスレに置くようにしながら撮ることが必要です。大人の目線から子供を撮影してしまうと子供の頭が大きく写ってしまいます。

②カメラの中心に子供を捉えましょう
 写真と動画どちらにも言えますが、基本的には、カメラの中心に子供を捉えましょう。 動画の際は子供の素早い動きに翻弄され、フレームアウトしてしまいますが、そのときは一旦割り切って停止をします。フレームから外れた対象物を追い回してしまうと、後から見返すときにおかしな動画になります。 また、水平が狂わないようにカメラは動かさず、ご自身の身体を動かすことでブレの少ない映像が撮れます。

③構図を分けましょう
 スマホで躍動感のある写真を撮ることは、中々容易ではありません。そこでオススメするのが状態を分けて撮影することです。 例えば、走っている姿を撮るのであれば、全身を撮るのではなく、あえて下半身だけを撮ったり、上半身だけを撮ります。 木登りをしている様子を撮るのであれば、下からのアングルと横からのアングルを撮ります。

 これらを一枚の静止画で収めようとすると、動きの少ない写真になり物足りなさを感じてしまう方が多いようです。 動画ではなく写真で収めるのであればこのようなカット割りを意識しましょう。

思い出に残る写真の取り方

①泣き顔を撮っておきましょう
 子供が泣いているときは、パパやママは泣き止ませることに注力してしまいますが、子供の写真を振り返った時に、泣き顔の写真があることで、子供の成長を色んな側面から省みることができます。スマホの手軽さだからできる撮影です。意識をしないと撮ることが少ないかと思いますので、これを機に撮影してみてはいかがですか?

②子供の動きを先読みしましょう!
 子供と遊んでいる姿を撮ろうとすると、子供は素早い動きが多いので、後ろ姿や横からの写真になりがちです。子供が次に何をしようとしているかを先読みすることで、正面からの写真を撮ることができます。後ろ姿の写真が多いなと悩んでいる方は、この部分を意識すると良いかもしれません。 同様に運動会なども、予めプログラムをきちんと頭に叩き込むことが大切です。自分のお子さんがどこをどのように動くのかを把握しておくことが撮影の基本となります。

普段何気なく撮影している写真や動画が、実は子供の成長に大きな役割があることがわかりました。
カメラは撮ることが目的ではなく、親子のコミュニケーションを深めるためのツールであることを意識して、有効に活用してみてください。