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目次

子育てマンガ「SNSで成長記録」

仲間と育児の喜びや悩みをシェア!パパのSNS活用法1仲間と育児の喜びや悩みをシェア!パパのSNS活用法2仲間と育児の喜びや悩みをシェア!パパのSNS活用法3仲間と育児の喜びや悩みをシェア!パパのSNS活用法4仲間と育児の喜びや悩みをシェア!パパのSNS活用法5

エイイチさんのプロフィールイラストプロフィール
エイイチ
東京のデザイン会社に勤めた後、フリーランスのイラストレーターに。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門優秀アニメ賞を受賞するなど、アニメ、漫画、イラストの制作で頑張るパパ。

仲間と育児の喜びや悩みをシェア!パパのSNS活用法

「家事・育児の悩みを身近の誰かに相談したい。」
そう思っていても、なかなか周りに子育てに取り組む男性の仲間が居ないことで、モヤモヤを抱えているパパは意外と多いようです。
そうした背景もあり、職場、家庭に続き、子育てについての情報交換を交わす場として、SNSが注目度を高めています。
また、最近は子供の様子をSNSで発信しているパパ・ママも増えています。

今回は、
SNSをテーマに、家事・育児に役立つ活用法や、
SNSを活用したパパ同士のコミュニティについて紹介するとともに、 子供をSNSで取り上げる上での注意点をお伝えします!

SNSの活用事例を見てみよう

実際にSNSを家事や育児に活かしている2人のパパに、どんなふうにSNSを使っているのかを伺いました!

太田さん

太田さんの写真

 今抱えている悩みについて情報を収集するためにSNSを活用しています。最近では、Twitterの検索ワードで「抱っこひも オススメ」や「子供 寝かしつけ」というように2語程度言葉を並べながら検索して情報を集めて、自分の子育てに活かしています。
また、著名なパパインフルエンサーをフォローしており、彼が「バランスボールで抱っこをしながら寝かしつけるとすぐに寝る」と発信をしていたのを見て、私も取り入れてみたりしました。

 SNSを使うことで、遠く離れた見知らぬ方とも同じような悩みについて語り合い、交流できることは非常に嬉しい点です。
また、以前は私も妻も完璧に家事・育児をしようと頑張っていましたが、SNSで様々な方の育児・家事を拝見する中で、「もっと力を抜いて、マイペースでいこう。 完璧は目指さなくていいんだ。」と思えるようになりましたね。

イゲさん

イゲさんの写真

 私は、子供が怪我や病気を患った時など緊急性を要する場合や、家事・育児のHow toを知りたい場合はネット検索をしますが、同じような境遇の人の生の声や直近の話題などを知りたいときにはSNS検索を活用しています。最近では、「夫婦喧嘩」や「子供の絵本」などを調べて情報を集めました。

 また、自分が悩んでいることは、他のパパも悩んでいるケースがあるため、自分が解決した悩みを発信し、多くのパパに役立ててもらえるように心がけています。
私が育休を取得した時、育休の取得方法や制度について発信してみたら、知らなかった方も多く「参考になった」という声を頂けて、発信をしてよかったなと思いました。

 一方、SNSは表現の仕方によっては炎上してしまうリスクもあります。 発信する時は、断定的な言い方はしないようにするなどの注意も必要だと思います。

パパのオンラインコミュニティに潜入!

 SNSでつながって創設されたオンラインコミュニティ“パパ育コミュ”。
20代から30代のパパが多く参加しており、日夜育児に関する様々な悩みや相談が飛び交っているようです。
今回は創設者のシカゴリラさんに、オンライン上のコミュニティ活動がパパの家事・育児にどのような影響を与えているのか伺いました。

仲間と育児の喜びや悩みをシェア!パパのSNS活用法6

パパの悩みをSNSで話し合おう!

 私がパパになって育休を取得した2019年頃、周囲に私と同じように育休を取得している方が少なく、地域の公園や児童館、公民館などでパパ同士が交流することが困難でした。
そのため、もっと簡単に身近に友達が増えると良いなと思っていました。

 そこで、SNS上でパパの繋がりができないかと探していたときにTwitterでつながったパパ仲間達を「パパ育コミュ」と名前を付け、「#パパ育」や「#パパ友」などのハッシュタグをつけながら発信し始めました。それを本格的にコミュニティにしようと思い、コロナ禍の2020年6月に立ち上げました。

 当初は、Twitterのグループ機能で会話をしていたのですが、次第にチャットツールのslackや、毎週土曜日の子供の寝かしつけ後に開催されるZoomでの交流など、更に濃いコミュニケーションが生まれ始めました。

 そこでは、日常的に悩み相談や事例などが飛び交い、コミュニケーションが行われています。
「お風呂上がりの授乳について、お医者さんにこのように言われましたが、皆さんはどうしていますか?」「記事ではこう書かれていたけど実際は〇〇でした」というように、参加する人が、育児・家事に前向きになれるような情報交換を大切にしています。
また、時には不安や葛藤などの声も挙げられます。 喜怒哀楽を共有して、育児や家事に参画していきたいという皆さんの気持ちが表現されている場ですね。

仲間と育児の喜びや悩みをシェア!パパのSNS活用法7

(実際のコミュニティのトーク風景)

オンラインコミュニティの特徴とは?

 リアルのコミュニティの場合は、同じ地域の方と知り合いになれるので、地元の情報収集において非常に役立つと思います。 子供の姿をお互いに見せ合うこともできるので、そこから生まれるコミュニケーションがあるのもリアルの良さです。 対して、オンラインではプライベートのことを話しやすいのが特徴の一つです。

 地元だと噂が広がってしまうのが嫌で話しにくいようなことも、オンラインなら気兼ねなく相談できます。
また、知り合うためのハードルが低く、同じ境遇の人同士で話せるため、親密になりやすいのもオンラインの良さだと思います。

 オンライン上の交流において、気を付けるべきこともあります。
皆さんがそれぞれの育児の価値観を持っているため、コミュニティでは多くの考えが交錯します。
そこで、自分が主張したいことだけ述べて、相手の考えを尊重しないという姿勢は良くありません。
自分の考えを伝える際には、「これが正解だ」と思わないようにすることが、多くの人と接する上では大切だと思います。

パパコミュニティは、希望だ!

 子育てをしていると、「自分だけが悩んでいるのかな?」と不安になることがありますが、オンラインコミュニティに参加すると、同じ悩みを持つ方に共感してもらえたり、多くの家庭の情報にリアルタイムで触れることができるため、孤独感や不安が減っていくことを感じると思います。
パパ育コミュを、サードプレイスと表現してくださる方もいます。 家庭や仕事以外で活躍できる第3の居場所であり、人生の勉強になっているという声を聞きますね。

 まだまだ女性が家事・育児の多くを担い、負担を抱えている現状があります。
しかし、SNSなどを通してコミュニティが立ち上がってパパ同士が仲間を作り、積極的に家事・育児に取り組もうという動きが少しずつ出てきました。
これは日本が変わる一つの力になるのではないかと感じています。
このようなコミュニティ活動が広がって、パパもママも皆がアイデアを出し合い、イキイキと家事・育児を楽しめると良いと思います。

SNSのリスクを知って、上手に使おう!

 SNSは普段出会えない人と繋がれる良さがある反面、プライバシーの観点等からはリスクも伴います。
パパ・ママがSNSを利用する際の注意点について、ITジャーナリストの高橋暁子さんに伺いました。

知っておきたいSNSのリスク

仲間と育児の喜びや悩みをシェア!パパのSNS活用法8

 SNS上で我が子の写真や動画を投稿するパパやママも多いと思いますが、投稿にあたってはSNSのリスクを知っておきましょう。

 まず、子供が犯罪に巻き込まれるリスクです。
入園式、卒園式などのイベント風景の写真は、ユーザーの住まいが特定され、悪意のある方が待ち伏せして誘拐するというような事が考えられます。

 次に、第三者に悪用されるリスクです。
最近は「デジタル誘拐」という言葉が生まれ、写真が勝手に転用されて児童ポルノに悪用されてしまうケースがあります。

 最後に、子供の将来に影響を及ぼすリスクです。
子供が成長した際に、過去に親が投稿したトイレトレーニングの写真が原因で、友人からいじめを受けたケースがあります。
ネットに投稿した情報は、基本的に永久に残ると考えましょう。
過去に投稿した子供の写真や情報が、将来の学校生活、就職、結婚などに影響してしまう可能性も考えられるのです。

 将来子供が見て不快に感じたり、不利益がありそうな写真は投稿しないように意識してください。

リスクを踏まえてSNSを使おう

 このようなリスクから子供を守るために、SNSでは本名を開示せずに使用することを推奨しています。
個性的な名前の方ですと、検索を行うとピンポイントで表示されることが多く、個人情報が特定されてしまいます。

 また、写真の投稿時には、子供の顔を隠したり、背景に個人情報が特定されるようなものが映っていないか確認しましょう。
駅名や園名などだけでなく、行きつけのお店、近所の公園などのローカルスポットなどでも自宅の場所が絞り込めるので、特定の場所がわかる写真は投稿しない方が安心です。
また、メッセージアプリのアイコンも注意が必要で、「知り合いかも」という表示から、本来知り合いではない方に情報を知られてしまい、子供が映ったアイコン画像を悪用される事もあります。

 公開範囲を知人に限定することも有効ですが、知人がスクリーンショットを使って見知らぬ人にまで共有してしまう可能性もあります。
また、パパ友・ママ友や祖父母が無断で子供の写真や名前をSNSに投稿してしまうケースも増えています。

 このようにパパ・ママが知らないところで起きてしまうトラブルもありますので、周囲の人にも子供の写真の取り扱いに注意するように伝えておきましょう。 SNSにはリスクはありますが、共感を得られることで息抜きになりますし、遠くの親戚や知人に家族の成長を伝えることができたりと、メリットも大きいと思います。 SNSのリスクを理解した上で、上手に活用していきましょう。

仲間と育児の喜びや悩みをシェア!パパのSNS活用法のまとめ

SNSからパパ同士の繋がりが生まれ、ポジティブな家事・育児につながっているようですね。
コロナ禍でリアルの交流がしにくくなっている中、SNSを使ってパパ仲間を探してみてはいかがでしょうか。