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  5. 第18回:テレワークで家庭と仕事を両立!いますぐ始める活用術
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目次

子育てマンガ「テレワークでの気持ちの切り替え」

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テレワークでの気持ちの切り替え

プロフィール
エイイチ
東京のデザイン会社に勤めた後、フリーランスのイラストレーターに。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門優秀アニメ賞を受賞するなど、アニメ、漫画、イラストの制作で頑張るパパ。

テレワークで家庭と仕事を両立!いますぐ始める活用術

新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として、
在宅勤務をはじめとするテレワークが推奨されています。

それにより、パパが家事や育児に取り組む時間が増え、
家庭に対する考え方に変化が起きています。

そこで今回は、
テレワークを導入した企業とテレワークを実践しているパパ・ママに、
テレワークにおける働き方や家庭での過ごし方のポイントなど
を聞いてきました。

あわせてテレワークを導入したい企業を支援する東京都の施策を紹介します。

GMOアドパートナーズ株式会社

 インターネット関連事業を行うGMOインターネットグループは2020年1月27日より、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、渋谷・大阪・福岡の社員4,000名に対してテレワークの導入を行いました。テレワーク導入に伴い業務にどのような影響があったのか、また社員は家族と触れ合う時間が増えたのかなど、GMOアドパートナーズ採用戦略部 佐山さん、人事総務部 吉富さん、寺山さんにお話をお聞きしました。

準備を重ねていたテレワーク導入は円滑に進み、 社員参加のイベントはテレワークでも実施

 2011年の東日本大震災以降、テレワークを導入するような有事を想定して毎年1回在宅勤務訓練を行い、その都度改善を繰り返していたので、テレワークへの移行もスムーズにできました。

 また、弊社では顔を合わせたパートナー(社員)同士のコミュニケーションを大切にする文化があります。そのため、会社として重要なメッセージを伝える際には、テレワークであっても全員が集まれる場を用意し、言葉と表情で伝えるようにしております。

 月に1度実施する全社員参加の定例会や4月に行われた入社式、その後の新入社員研修も全てテレワークで実施しています。

 また、コミュニケーション不足の解消に向け業務はもちろん、雑談や飲み会等でもオンラインツールを活用したコミュニケーションを意識的に行うことを推奨しています。

学校の休校に伴い働き方も円滑に対応。家族との時間を大切にしてほしい

 通勤時間がない分家族と接する時間は増えていると感じる社員が多いようです。お昼休憩中にご飯を一緒に食べて子供の宿題をみる時間にあてたり、仕事を終えた後は夕飯を作る時間をさいてみたりと、子供の世話だけでなく、家事をする時間も増えているようですね。

 また、3月以降、教育機関の休校要請に伴い、平日の日中に子供の世話をする必要がある家庭もありました。それに伴い、勤務時間の柔軟な対応を含む様々な要望がありました。そこで、勤務時間中の空いた時間には、各個人で自由にお子さんのお世話をする時間をとってもらい、テレワークと家庭との両立ができるように会社として働き方の支援をしています。

 新型コロナウイルス感染症収束後も、オフィスでの勤務と並行し週1~3日は在宅勤務とする、新しいビジネス様式をとりいれ、家庭での時間を大切にする体制に移行していきます。

株式会社FBマネジメント

 創業100年以上の創業者一族が企業の経営を担う、老舗ファミリービジネス企業に特化した経営コンサルティングサービスを提供するFBマネジメント。 執行役員の佐藤さんに、テレワークを導入した老舗企業の反響や、社員にどのような変化があったのかなどをお聞きしました。

老舗企業もテレワーク効果を実感

老舗企業もテレワーク効果を実感の写真1

 私たちのクライアントの多くは、100年以上の歴史のある老舗企業が多く、例えば、あるクライアントでは元々社長がほとんどパソコンを使わずに経営を行えていたので、デジタルシフトする必要がない状況でした。また、連絡のほとんどを電話で応対し、メールやチャットを使わない企業もあります。ほかにも、業務内容・企業文化などさまざまな要因からデジタルシフトが進んでいないところが多かったと思います。

 しかし、4月7日の緊急事態宣言をきっかけに、業種・業態にもよりますが、老舗企業のデジタルシフトが一気に進んだ印象があります。例えば、チャットツールやオンライン会議システムを導入し、テレワークに対応した企業が増えました。

 私は、各企業の社長とお話する機会が多いですが、「オンライン会議でほとんど完結できますね」といった声をたくさん聞くようになりました。デジタルツールを使ったコミュニケーションでも大きな問題はないと実感いただいたようです。

 また、会社がデジタルシフトすることで社員のデジタルリテラシーが上がっていきますし、無駄な移動時間が減って、仕事の効率が上がり、業務時間が短縮されたとの事例が出ています。空いた時間を家のことをする時間にあてることができるようになったなど、社員の家庭生活にもメリットが出ているようです。

老舗企業もテレワーク効果を実感の写真2

新型コロナウイルス感染症発生前から、テレワーク環境を整えていた企業は、スムーズにテレワーク環境に移行ができたのは当然かもしれません。一方で緊急事態宣言を受け急遽テレワーク環境を整えた事業者も、いざやってみたらその効果を実感しているようで、社員のライフ・ワーク・バランス改善にも繋がっているようです。
テレワークなんて難しいと考えている企業や個人の方に向けても、東京都は様々な支援をしており、今回の記事の終盤で紹介していますので是非ご覧ください。

テレワークを実践している
パパ・ママにインタビュー
岡村裕介さん(仮名・35歳)

 広告代理店に勤める岡村裕介さん(仮名)は、6歳と2歳の男の子を持つパパです。2月下旬からテレワークでの在宅勤務となったことで育児や家事などの家庭生活にどのような変化が起きたのかをお聞きしました。

生活リズムを掴み業務と家庭を両立

生活リズムを掴み業務と家庭を両立の写真

 これまでは、通勤往復2時間に加え、業務時間も長く平日に子供達と接する時間はほぼありませんでした。平日は時短勤務で働く妻が、育児・家事を全て行っており、私がそれらを行う時間は、休日だけでした。妻にばかり負担をかけていました。

 しかし、テレワークになったことで、物理的に家族と接する時間が増えました。 そのため、妻と役割分担を明確にし、私は家事が苦手な分、育児担当としての役割を担いました。例えば、平日の日中でも子供たちと公園に行く時間を増やしたり、食事も朝昼晩と一緒にすることで、これまでより妻の負担を減らすことができたと思います。

 一方、業務面では、時間の使い方がうまくいかず、戸惑いもありました。例えば、子供達が近くにいるとなかなか集中できないということがありました。集中したい作業は子供が寝た後に行うようにするなど、次第に生活リズムを掴めるようになり、今では効率的に業務と家庭生活を両立できています。

 子供達と触れ合う時間が増え、成長を日々味わうことができるのは嬉しいです。また、子供と接することが仕事とプライベートの切り替えになっています。今後もテレワークを続けていき、妻に任せきりの家事も、少しずつ手伝えるように努力していきたいです。


永田ゆかさん(27歳)

 ITベンチャー企業に勤め、3歳の女の子を育てる永田さん。育児と家事と仕事をこなす1日の時間の使い方を中心にお話を伺いました。

夫婦で話し合い、ルールをつくることで育児・家事と仕事をしっかりと両立させる

夫婦で話し合い、ルールをつくることで育児・家事と仕事をしっかりと両立させる

 私たちの家庭では、新型コロナウイルス感染症の影響から、夫婦ともに3月上旬頃からテレワークが始まりました。夫が書斎で仕事をし、私がリビングで娘の育児をしながら仕事をするという形になっています。3歳の女の子で、とても手がかかる時期なのでリモートワーク当初は、慣れない状況のため仕事が捗りにくい状況が続きました。正直、夫との揉め事も増えていました。

 しかし、夫婦で話し合いを重ね、夫の休憩時間や私にミーティングがあるときには、夫に娘をみてもらうようにするなど、育児の分担を行いました。今では、食事づくりなど家事もしてくれるようになり、互いに気を遣いながらうまく在宅勤務生活を送ることができています。

 また、食事の時間を夫婦間であえてずらすこともおすすめです。そうすることで、それぞれの食事の時間のときに、育児を交代することができます。また子供が早めに就寝できるようにお昼寝の時間を考えたり、日中は体を動かすようにするなど工夫をするといいですね。そうすることで、子供の就寝後に夫婦の時間をつくったり、仕事をする時間にあてたりできます。

 不慣れな状況であっても、夫婦でしっかりと話し合い、ルールをつくることでうまく乗り越えることができています。

夫婦で話し合い、ルールをつくることで育児・家事と仕事をしっかりと両立させる

テレワークを実施する家庭では、家事・育児に参画できる時間が増えたことを喜ぶ声が多くみられました。
夫婦それぞれの仕事内容や、子供の年齢など状況に応じて、家事・育児の役割が異なります。夫婦間でコミュニケーション取り合い、自分たちに合った方法で、仕事と家庭の良いバランスを目指していきましょう。

テレワークの導入を東京都が支援

 最後に、テレワークを推進する企業を支援する東京都の施策を紹介します。

東京テレワーク推進センターのご案内

 東京都は、国と連携し、テレワークの導入をワンストップでサポートする「東京テレワーク推進センター」を運営しています。

東京テレワーク推進センターのご案内

 センターの「体験コーナー」では、セキュリティツールやコミュニケーションツール、労務管理ツールなどテレワークに必要なシステムやツールを多数紹介しており、比較検討することができます。また、テレワーク導入企業の事例、助成金の情報、関連書籍、パンフレット等を配架しており、テレワークに関する様々な情報を収集することができます。

 なお、センター内は自由にご覧いただくことも可能ですが、事前に「テレワーク体験ツアー」にご予約いただくと、コンシェルジュが課題に応じた最適なツールなどをご案内させていただきます。

体験コーナーの写真

体験コーナー

 このほかにも、センターでは、「テレワーク導入・活用セミナー」を定期的に開催するほか、実際に機器を操作してテレワークの一日の流れを疑似体験できる「テレワーク体験セミナー」を都内各地で開催しています。テレワークを導入している企業とテレワークで働きたい方との「マッチングイベント」も実施しています。(※セミナー等については、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため、オンラインで実施する場合があります。)

東京テレワーク推進センターのご案内

体験セミナーの様子

東京テレワーク推進センターのご案内

テレワーク導入・活用セミナーの様子

 ※センターは、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため、一部事業内容を変更している場合があります。ご来所いただく際には、事前にHPにてご確認の上ご来訪をお願いいたします。

◎詳細はこちら

https://tokyo-telework.jp/

TOKYOテレワークアプリを活用しよう!

 東京都ではテレワーク導入・実践に必要な情報を入手できるスマートフォンアプリを作成しました。テレワーク実践事例や支援施策の紹介、テレワークの導入や活用・働き方改革に役立つセミナー等の申込みなど、テレワークを推進する際に役立つ情報を掲載しています。

TOKYOテレワークアプリを活用しよう!

◎詳細はこちら

https://tokyo-telework.jp/lp/2002app/index.html

テレワークを体験するならこれ!

 令和2年度より新たに、テレワーク導入を検討する企業を支援する「テレワーク導入モデル体験事業」を実施しています。

 在宅勤務を導入する際、簡易的にテレワークの体験ができるよう、テレワークツールセットをインストールした端末及び機材を無償貸与し、支援スタッフによる貸与機器の設定やテレワークツールの使い方の案内等を実施しています。 テレワークを体験するならこれ!

◎詳細はこちら

https://tokyo-telework.jp/lp/try2020/index.html/