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子育てマンガ「育業でパパは進化する!?」
プロフィール
エイイチ
東京のデザイン会社に勤めた後、フリーランスのイラストレーターに。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭インターナショナル・ショートフィルム・ショウケース部門優秀アニメ賞を受賞するなど、アニメ、漫画、イラストの制作で頑張るパパ。
先輩育業パパに聞く!仕事復帰のリアルな声とアドバイス
いま育業中のパパが気になるのが、仕事復帰後のライフスタイル。
子供が生まれて一気に変わった生活。
育業中は家事・育児を頑張ってこなしたものの、いざ仕事が始まったときに
仕事と両立できるのだろうか?と不安に感じるパパも多いはず。
そこで今回は、
育業を経験した先輩パパたちの、
リアルな声とアドバイスをお届けします。
育業から職場復帰にあたり不安だったことや大変だったこと、それをどう乗り越えたか等について、3人の先輩パパたちに話を聞いてみました。
これから育業するパパや育業を検討中のパパは、こちら↓の記事も併せてご覧ください!
第43回:“育業”パパを応援!プレパパに向けた先輩パパからのアドバイス
先輩育業パパに聞く!仕事復帰のリアルな声とアドバイス
話を聞いた先輩パパ
Aさん:3児(6歳、4歳、0歳)のパパ。自身はフルタイム勤務、妻は専業主婦。3人目のお子さん誕生時に、2回に分けて計4週間の育業を経験
Bさん:2児(7歳、3歳)のパパ。自身も妻もフルタイム勤務。2ヶ月弱~3ヶ月間の育業を計3度経験
Cさん:1児(1歳)のパパ。自身はフルタイム、妻は時短勤務。6ヶ月間の育業を経験
職場復帰にあたり不安だったことは?また、復帰してみて実際にどうだった?
- 男性育業の前例があまりなかったので、職場でどう思われているか気になった
【実際は…】上司も同僚も好意的に捉えてくれていた。育業したことで、周囲も「家庭を優先する人」という目で見てくれるようになり、両立をしやすくなった。
また、自分に続いて他の男性も育児休業を取得し、良い先例になることができた。
- 育業中自分がいなくても仕事が回っていたことで、職場に自分の居場所があるか、自分の存在意義がなくなっているのではという不安があった
【実際は…】自分がいなくても仕事が回るようになっていたが、「自分がやらなくては」という思い込みがなくなり、部下や同僚に安心して仕事を任せられるようになった。自分の新たな存在意義(部下を育てたり、仕事を継承したりする立場)を再認識できた。
- 育業中も家事・育児で大変だったが、仕事復帰してさらに時間がなくなる中、家庭が回るのか…
【実際は…】復帰当初はやはり大変だったが、両親の協力等も得ながら、少しずつ慣れていった。育業中はほぼ24時間子供と向き合っていたが、復帰後は生活にメリハリとリズムができて、心身ともに健康を保てている。
仕事復帰前にやっておいて良かったことは?
【仕事面】
・職場の様子等について、仲の良い同僚に話を聞いていた
・育業前に、仕事の流れをパワーポイントで図式化し、各ケースでどのように対応したら良いかを具体的に落とし込んだ。育業時に自分がいなくて困らないようにと行ったことだが、仕事復帰後の同僚とのスムーズな情報共有等にも役に立った
【家事・育児面】
・復帰後の役割分担や日々のスケジュール等について、妻としっかり話し合っておいた
・育業中に、それまで妻に任せていた家事や育児も一通りできるようにしておいた。復帰後、妻が対応できないときも、ワンオペに困らなくなった。
・家事の効率化を徹底した。洗濯乾燥機、電子圧力鍋等、時短家電も一通り揃え、使い方もマスターした
・職場復帰後の寝かしつけや夜間対応の負担を少しでも減らせるよう、子供が自力で眠るための練習(いわゆる「寝んねトレーニング」)をしておいた。
・いざというときに使える職場の休暇制度(看護休暇等)や行政サービス(病児保育等)について調べた
・保育園に通う練習も兼ねて、公共の子育て広場等に子供を連れていき、知らない人や場所に慣れさせた。
【その他】
・家族が増えたことに伴う保険や家計の見直しを行った。
・テーマパークなど、週末だと混む場所に、育業中の平日に家族で出かけて思い出を作った!
仕事復帰後の夫婦の役割分担は?
- Aさん(妻は専業主婦)の例
パパ:朝の子供のお世話と登園準備、寝る前の子供のお世話(お風呂、着替え、歯磨き等)、
ママ:家事全般、日中の子供のお世話
- Bさん(妻もフルタイム勤務)の例
パパ:保育園への送り・迎え、掃除、食器洗い、料理(半分)、洗濯(半分)
ママ:子供の寝かしつけ・お風呂、料理(半分)、洗濯(半分)
- Cさん(妻は時短勤務)の例
パパ:保育園への送り、朝と寝る前の子供のお世話、洗濯、食器洗い、掃除(半分)、料理(サブ)
ママ:保育園のお迎え、夕方以降の子供のお世話、料理(メイン)、掃除(半分)、庭の手入れ
Cさんの平日スケジュール例
仕事復帰後、大変だったことは?それをどう乗り越えた?
【ケース1】
子供が体調を崩し、仕事を休まなくてはならない日が続いた。仕事が進まず、同僚にしわ寄せがいく、子供の夜泣きがひどくなって眠れない…など心身両面できつかった
<先輩たちはこう乗り越えた!>
・子供の体調に異変(鼻水、微熱等)を感じたら、早め早めに病院に連れていくようにした。それによって、子供の体調不良が長引くことが格段に少なくなった。
・仕事に穴が開くのは、仕方のないことだと割り切る!その代わり、同僚が同じような状況になった際には、積極的にサポート&快く送り出す。
・いつでも同僚に業務を引き継げるよう、常に情報共有をしっかりしておく。
・自分も妻も対応が難しいときは、どちらかの両親にお迎えをお願いしている。緊急時にお願いできるよう、子供の体調や両親の予定等について、両親と普段から密にコミュニケーションをとるようにしている。
・同様の悩みを抱える人の話を聞いたり、育児系の動画を見たりして、不安やストレスを解消した
【ケース2】
仕事も家事・育児も忙しく、自分の時間が取れなくてストレスが溜まった
<先輩たちはこう乗り越えた!>
・家事をしながら、好きなテレビや音楽を聞き流すことで、家事時間=リフレッシュ時間に転換
・夜は思い切って子供と一緒に早く寝ることに。その代わり、朝早く起きて30分趣味の時間にあてるようにした。
・平日の昼休みや通勤時間を趣味の読書時間に。
・休日に妻と交代で、子供と2人で出かける時間を作った。それによって、お互いに自分時間を創出!
これから仕事復帰するパパにメッセージ
(Aさん)復帰前は色々な不安がありましたが、いざ復帰してみると、不安の大部分は取り越し苦労であることに気づきました。まさに「案ずるより産むが易し」です。大変なこともあると思いますが、ママの出産よりも大変なことはありません。ママは命がけで頑張ったので、ぜひパパも頑張ってください!
(Bさん)育児や家事を「手伝う」ではなく、自分が主体的に取り組むんだという意識を持つと楽しめると思います!
(Cさん)育業の終了=子育ての終了ではなく、復職後も子育ては続いていきます。先は長いので、仕事も家庭も無理せず、頼れる人には遠慮なく頼ってください。笑顔で「ありがとう」をたくさん伝えれば、周りもきっと快く協力してくれますし、自分も気持ちよく、充実した日々が送れると思います!